企業のYouTubeチャンネルを社内で立ち上げるには、「目的と見る人を決める → 役割を分ける → 型を作る → まとめて撮って出す → 数字を見て直す」の5つの手順で進めます。最初から本数を追わず、月に出す本数を決めて3か月続けることを、最初の目標にします。
この記事では、立ち上げの5つの手順、最初の3か月の進め方、立ち上げで止まりやすい所を書きます。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、企業のYouTubeを企画から投稿・振り返りまで続けて作る仕事も受けています。
企業のYouTubeは、社内で立ち上げられる?
立ち上げられます。チャンネルを作ること自体は、会社で管理するGoogleのアカウントがあればすぐできます。難しいのは、作った後に出し続けることです。ヒルウラが企業の動画を作ってきた中では、止まる理由は編集の腕より、誰が何をするかが決まっていないことの方が多くありました。
そのため、立ち上げで先に決めるのは、撮影の機材より、目的・役割・型の3つです。
立ち上げは、どの順で進める?

1. 目的と見る人を決める
最初に、「誰に、何を知ってほしいか」を1文で書きます。たとえば「導入を考えている会社の担当者に、使い方と選ぶ理由を知ってほしい」「応募を考えている人に、働く様子を知ってほしい」などです。
目的によって、話す内容も、見てほしい数字も変わります。問い合わせを増やしたいなら、動画の後に問い合わせへ進む人がいるか。採用なら、応募した人が動画を見ていたか。再生数だけを目的にすると、会社の仕事につながらない動画が増えます。
2. 役割を分ける
チャンネルを回す主な役割は、企画・出演・編集・確認の4つです。撮影・投稿・振り返りは、このどれかの人が兼ねます。少ない人数なら1人が兼ねてかまいませんが、次の2つは決めておきます。
- 企画を決める人:何を撮るかを決め、振り返りで次の企画を考える人。商品やお客様をよく知る人が向きます。
- 出す前に確認する人:誤字・音量・会社として出してよい表現かを見る人。作った人とは別の人にします。
3. 型を作る
題名の付け方、字幕の色と大きさ、サムネイルの形、冒頭で何を言うかを、型として決めておきます。型があると、1本ごとに見た目を考える時間がなくなり、誰が作っても同じチャンネルの動画に見えます。サムネイルの型の決め方は、会社のYouTubeのサムネイルの作り方に書いています。
チャンネルの名前・アイコン・説明文も、この段で決めます。すでに会社のロゴや色があるなら、それを使えば、一から考える手間を減らせます。
4. まとめて撮って出す
1本ずつ撮ると、場所・照明・話す人の予定を毎回そろえる手間がかかります。何本分かを1日にまとめて撮り、決めた本数を決めた日に出します。
本数は、無理なく続けられる数から始めます。ヒルウラの月額のYouTubeのプランも、長尺4本から作っています。まずは月4本ほどで回し、回るようになってから増やす方が、途中で止まりにくくなります。
5. 数字を見て直す
出した動画は、YouTubeの管理画面(YouTube Studio)の分析で、どこまで見られたか、どこで見るのをやめられたか、目的の行動(問い合わせ・応募など)につながったかを見ます。数字が良かった話題は次の企画に生かし、見るのをやめられた所は、冒頭の話し方や構成を直します。どの数字をどの順で見るかは、会社のYouTubeの分析の見方に書いています。
最初の3か月は、どう進める?
最初の3か月は、数字を伸ばすより、「決めた本数を、決めた日に出せる」形を作ることに使います。
| 月 | やること | 終わりの形 |
|---|---|---|
| 1か月目 | 目的・役割・型を決め、最初の数本を撮って出す | 型と担当が決まり、最初の動画が出ている |
| 2か月目 | 同じ型で続けて出す。確認で直した所を書き残す | 決めた本数を、決めた日に出せている |
| 3か月目 | 数字を見て、伸びた話題と見るのをやめられた所を企画に戻す | 次の月の企画を、数字を見て決められる |
3か月たったら、続ける本数と、社内でやる所・外に借りる所を見直します。
立ち上げで、止まりやすい所は?
| 止まりやすい所 | 先に決めておくこと |
|---|---|
| 担当者が1人だけ | 確認する人を別に決める。手順を書き残し、代わりの人が分かるようにする |
| 企画が続かない | お客様からよく聞かれる質問を、企画の候補として書きためておく |
| 撮影の日が取れない | 月に1日の撮影日を、先に予定に入れておく |
| 編集に時間がかかる | 字幕の型を決める。最初の編集版(初稿)をAIで作り、人は見て直す所に集中する |
| チャンネルが個人の物になっている | 会社のアカウントで作り、担当者には管理の役割(権限)だけを付ける |
最後の「チャンネルが誰の物か」は、立ち上げの時にしか直しにくい所です。担当者の個人のアカウントで作ると、その人が異動した時に動かせなくなることがあります。ヒルウラが運用をお手伝いする時も、チャンネルは御社の持ち物のまま、必要な権限を確かめて作業しています。ブランドアカウントで持つ方法と、担当者が替わる時の権限の外し方は、会社のYouTubeチャンネルは、ブランドアカウントで持つに書いています。
つまずきやすい所の全体は、動画の内製化が失敗する5つの原因に、編集の時間を減らす手は動画編集を社内で効率化するにはにまとめています。
会社向けの商売で、動画から問い合わせまでの道をどう作るかは、BtoBのYouTube集客は、どう進める?にまとめています。
よくある質問
長い動画とショート、どちらから始めればいいですか?
伝えたいことが多い会社は、長い動画で詳しく説明し、ショートで知ってもらう、という分け方が合います。手が足りない時は、どちらか一方から始めてかまいません。ショートを社内で回す役割は、ショート動画を社内で作れるようにするにはに書いています。
編集の経験が無くても、立ち上げられますか?
立ち上げられます。最初は字幕の型を決め、短い動画や同じ形の動画から始めると、覚えながらでも続けやすくなります。全部を一度に社内へ移さない進め方は、動画編集を内製化するにはにまとめています。
立ち上げだけ、外に手伝ってもらえますか?
最初の型づくりや最初の数本を外に頼み、慣れてから社内に移す形もあります。支援の形の選び方はYouTube内製化の支援は、どう選ぶ?に、企画から任せる月額の料金は動画編集代行の月額の料金は?に書いています。
相談するには
ヒルウラは、AI動画編集くんの導入から、社内で動画を回せる体制づくりまでをお手伝いする内製化の支援を、近日提供します。公式LINEで先行してご案内します。