会社のYouTubeチャンネルは、担当者の個人のアカウントではなく、「ブランドアカウント」という会社やブランド用のアカウントで持ちます。オーナー(持ち主)は会社の中で2人以上にしておき、毎日の作業をする人には「チャンネルの権限」で役割を付けて招きます。YouTubeのヘルプでも、ブランドアカウントにつながっていないチャンネルは、管理者は変えられても所有者は変えられないと説明されています。担当者の個人の名義で作ると、その人のアカウントに入れなくなった時に、持ち主を会社の人へ変える手がありません。
この記事では、ブランドアカウントとは何か、誰の名義で持つか、オーナーとチャンネルの権限の使い分け、担当者が替わる時にすること、社内で決めておくことを書きます。YouTubeの決まりは、2026年10月にYouTubeのヘルプを開いて確かめた所だけを書いています。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、会社のYouTubeの編集と、企画から振り返りまでの月額の運用を請け負っています。
ブランドアカウントとは?
ブランドアカウントは、会社やブランドのために作る専用のアカウントです。YouTubeのヘルプでは、次のように説明されています。
| ヘルプに書かれていること | 会社のチャンネルで、どういうことか |
|---|---|
| ビジネスやブランド用に設定する、専用のアカウント | 会社のチャンネルを、担当者の個人のアカウントから切り離して持てる |
| 別のユーザー名やパスワードを作らず、各自のGoogleアカウントで一緒に管理できる | 1つのパスワードを社内で回して使わずに済む |
| メインのオーナーが1人必要。オーナーは、管理する人を決められる | 会社の側で、誰がオーナーかを決めておく |
| 2021年8月4日以降に作ったブランドアカウントは、YouTubeチャンネルにだけつなげられる(その日より後に作ったアカウントだけが対象) | 今から作るなら、YouTubeのチャンネルを持つためのアカウントになる |
| アカウントを削除できるのはオーナーだけ。削除すると、そのアカウントの中身はGoogleのサービス全体ですべて消える | オーナーは、チャンネルごと消せる立場の人。会社の中で、責任を持てる人に限る |
作る時の画面や手順は変わることがあるので、作る時にYouTubeのヘルプで確かめてください。
会社のチャンネルは、誰の名義で持つ?

会社のチャンネルは、ブランドアカウントで作り、オーナーを会社の中で2人以上にします。
| 担当者の個人のアカウントで作る | ブランドアカウントで作る | |
|---|---|---|
| 持ち主 | その担当者1人 | 会社が決めたオーナー(2人以上) |
| 持ち主を変える | できない | メインのオーナーを、ほかのオーナーへ移せる(オーナーになって7日以上たった人へ) |
| 担当者が辞めた時 | 動かせなくなることがある | 権限を外して、別の人を招く |
左の「できない」は、YouTubeのヘルプで、ブランドアカウントにつながっていないチャンネルは所有者を変えられないと説明されているためです。本人と連絡が取れ、本人がログインできるうちは手を打てますが、連絡が取れなくなると、会社の側からは持ち主を変えられません。
オーナーを2人以上にするのは、YouTubeのヘルプでも、メインのオーナーのほかに少なくとももう1人オーナーを置くことが勧められているからです。メインのオーナーのアカウントを削除すると、つながったチャンネルも削除されるとも書かれています。1人に任せきりにしないことが、会社のチャンネルを守ることになります。
オーナーには、たとえば代表と、総務や広報の責任者のように、異動や退職で一度にいなくならない2人を選びます。動画を作る担当者は、オーナーにしなくても、チャンネルの権限で役割を付ければ、動画を上げる・数字を見るなどの作業ができます(次の節)。
立ち上げの時に、ほかに決めておくことは、企業のYouTubeチャンネルを社内で立ち上げるにはに書いています。
オーナーと「チャンネルの権限」は、どう使い分ける?
オーナーは「チャンネルの持ち主を決める役」、チャンネルの権限は「毎日の作業をする人に付ける役割」と分けて考えます。
| 使う物 | 決めること | 付ける人 |
|---|---|---|
| ブランドアカウントのオーナー | 誰がチャンネルの持ち主か。メインのオーナーを誰にするか | 会社の中で2人以上 |
| チャンネルの権限(YouTube Studioの設定→権限) | 動画を上げる、数字を見る、などの作業の範囲 | 社内の担当者、編集や運用を頼む会社の人 |
YouTubeのヘルプでは、チャンネルに人を入れる時は、ブランドアカウントの役割ではなく、チャンネルの権限を使うことを勧めています。もともとブランドアカウントの役割で人を入れていたチャンネルは、メインのオーナーがYouTube Studioの「設定」→「権限」から、チャンネルの権限へ移せます。移すかどうかを決められるのは、メインのオーナーだけです。
チャンネルの権限には、管理者・編集者・閲覧者などの役割があり、役割ごとにできることが違います。役割の表と、外の会社にどの役割を付けるかは、YouTube運用代行とは?の「代行の会社に、チャンネルの権限はどこまで渡す?」にまとめています。外の会社には、オーナーではなく、仕事に要る分だけの役割を付けます。
ヒルウラが運用をお手伝いする時も、チャンネルは御社の持ち物のまま、必要な権限を確かめて作業しています。
担当者が替わる時は、何をする?
担当者が異動する時や辞める時は、いなくなる前に、次の順で進めます。
- 前の担当者がメインのオーナーなら、先に移す:メインのオーナーは、別のオーナーへ移します。ヘルプでは、メインのオーナーになれるのはオーナーになってから7日以上たった人だけです。ふだんからオーナーを2人にしておけば、すぐに移せます。1人しかいない時は、辞める日が決まった日に、次のオーナーを足しておきます。
- 新しい担当者を招く:YouTube Studioの「設定」→「権限」→「招待」から、新しい担当者に役割を付けて招きます。招待は30日で期限が切れます。
- 新しい担当者が作業できるかを確かめる:動画を上げる、数字を見るなど、いつもの作業ができるかを、前の担当者がいるうちに確かめます。
- 前の担当者の権限を外す:「設定」→「権限」で、前の担当者のアクセス権を削除します。異動して、数字だけは見続ける人なら、「閲覧者」に役割を変えます。
外の会社との契約が終わる時も、同じように権限を外します。契約の時に「いつ外すか」を決めておく話は、YouTube運用代行とは?に書いています。
もう担当者の個人のアカウントで作ってしまった時は?
今の担当者がいるうちに、YouTubeのヘルプを見ながら、持ち方を直すかを決めます。ヘルプ「YouTube チャンネルをブランド アカウントから別のブランド アカウントに移行する」には、チャンネルを、同じGoogleアカウントにつながった別のアカウントへ移す手順があります。自分のチャンネルに当てはまるかは、このヘルプで確かめます。その手順には、次のように、取り返しのつかない操作が含まれます。
- 移す先のアカウントに、すでにチャンネルがあると、そのチャンネルの動画・再生リスト・履歴などはすべて削除される。
- 移せるのは、そのアカウントのメインのオーナーだけ。チャンネルの権限を先に無効にしておくなどの条件がある。
移す操作は、そのアカウントでログインする必要があります。担当者が辞めて連絡が取れなくなると進められないので、気づいた時点で、本人と一緒にヘルプを確かめます。迷う時は、いきなり移さずに、まず権限の画面で誰が何の役割を持っているかを一覧にしておきます。
社内で決めておくことは?
チャンネルの持ち方は、作った後に直しにくい所です。動画の決まりと一緒に、次の項目を社内で決めて、書いておきます。
| 決めておくこと | 書いておく例 |
|---|---|
| メインのオーナー | 代表のアカウント |
| ほかのオーナー | 広報の責任者のアカウント |
| 作業する人と役割 | 動画の担当者は「編集者」、数字を見るだけの人は「閲覧者」 |
| 外の会社の役割と、外す時 | 運用を頼む会社は「編集者」。契約が終わった月の末に外す |
| 見直す時 | 年に2回、権限の一覧を見て、もういない人を外す |
YouTubeのヘルプでも、定期的に権限を確かめることが勧められています。動画の字幕や言葉の決まりと一緒にまとめるなら、会社の動画のガイドラインの作り方のひな形に、この表を足してください。
会社のYouTubeの運用を、企画から振り返りまで頼みたい時は、フォームからご相談ください。編集だけの依頼は料金表にまとめています。
よくある質問
会社のメールアドレスで作ったGoogleアカウントなら、ブランドアカウントは要りませんか?
要ります。会社のアドレスでも、1つのアカウントを何人かで使い回すと、パスワードを回すことになり、辞めた人だけを外せません。ブランドアカウントなら、各自が自分のGoogleアカウントで入り、辞めた人の権限だけを外せます。
外の会社に、オーナーを渡してもいいですか?
渡さないのが基本です。オーナーは、アカウントを削除でき、削除するとチャンネルも消える役です。外の会社には、チャンネルの権限で、仕事に要る分だけの役割を付けます。
誰がオーナーか分からなくなりました。
いまログインできる人で、YouTube Studioの「設定」→「権限」を開き、誰が何の役割を持っているかを確かめます。ヘルプでは、人の名前とメールアドレスを見られるのは管理者と所有者だけとされています。見られない時は、社内でYouTubeを触ったことのある人に、オーナーかどうかを確かめてもらいます。それでも分からない時は、YouTubeのヘルプの案内に沿って問い合わせます。
相談するには
会社のYouTubeの編集は、ヒルウラの編集チームが1本から請け負っています。企画から振り返りまでの月額の運用もご相談いただけます。料金表をご覧のうえ、フォームからご相談ください。
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