YouTubeの運用代行は、チャンネルを伸ばすための仕事を、企画から撮影・編集・投稿・振り返りまでまとめて外に任せる形です。撮った素材の編集だけを頼む「編集の代行」とは、任せる範囲が違います。運用を任せる時は、代行の会社にチャンネルの権限を渡すことが多いので、どこまで渡すかを先に決めておきます。
この記事では、運用代行で任せられる仕事、編集の代行との違い、渡すチャンネルの権限の決め方、社内に残る仕事を書きます。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、編集だけの依頼と、企画から振り返りまでの月額の運用の両方を請け負っています。
YouTubeの運用代行とは?
会社のYouTubeチャンネルで、動画を出し続けて成果につなげるための仕事を、外の会社に任せることです。動画を1本作るだけでなく、何を出すかを決め、出した後の数字を見て次に生かすところまでが入ります。
運用代行に入る仕事は?
会社や契約によって範囲は違いますが、おおむね次の仕事が入ります。
| 仕事 | 中身 |
|---|---|
| 企画 | 誰に何を伝えるか決め、毎月の動画の題材を選ぶ |
| 台本・構成 | 1本ごとに、話す順番と見せる物を決める |
| 撮影 | 決めた日に、まとめて撮る |
| 編集 | カット・字幕・音を入れて仕上げる。サムネイルも作る |
| 投稿 | 題名・説明・公開日を決めて出す |
| 振り返り | 出した動画の数字を見て、次の企画に生かす |
ヒルウラの月額の運用では、企画の候補を出して毎月の企画を一緒に決め、台本や構成、撮影・編集・サムネイル、投稿と振り返りまでを受け持ちます。広告の運用やホームページ・LINEの構築は、運用の範囲には入れず、別にご相談いただいています。
運用代行と、コンサルや広告の運用代行は違う?
違います。似た名前で、任せる範囲が違う物があります。
| 名前 | 任せる範囲 | 社内でやること |
|---|---|---|
| 運用代行 | 企画から振り返りまで、手を動かす所も任せる | 出演・出す前の確認・題材の元になる話など |
| コンサル | 方針や改善の助言を受ける | 企画・撮影・編集・投稿は社内か別の会社 |
| 広告の運用代行 | YouTubeに出す広告を任せる | チャンネルの企画や投稿は含まない |
相談する前に、「手を動かす所まで任せたいのか、助言がほしいのか」を社内で決めておくと、話が早く進みます。助言を受けるコンサルを選ぶ時に聞く質問は、YouTubeのコンサルを選ぶ前に確かめることにまとめています。
編集の代行と運用の代行は、何が違う?

一番の違いは、任せる範囲と、社内に残る仕事です。
| 比べる所 | 編集の代行 | 運用の代行 |
|---|---|---|
| 頼む範囲 | 撮った素材の編集 | 企画・撮影・編集・投稿・振り返り |
| 社内に残る仕事 | 企画・撮影・投稿・数字を見る | 出演と、出す前の確認 |
| チャンネルの権限 | 基本は渡さなくてよい(できた動画を受け取って自社で出す) | 投稿や数字を見るために、必要な分だけ渡す |
| 合う会社 | 企画と撮影は社内でできる | 出し続けたいが、社内に手が無い |
編集の代行が合うのは?
何を出すかが決まっていて、社内で撮れる会社です。編集だけを1本ずつ頼めるので、出したい時に必要な本数だけ頼めます。
運用の代行が合うのは?
出し続けたいけれど、企画を考える人も、撮る人もいない会社です。毎月の本数を決めて、題材選びから任せます。
どちらの頼み方が合うかと、それぞれの料金は、動画編集代行の月額の料金は?に、表でまとめています。
代行の会社に、チャンネルの権限はどこまで渡す?
運用を任せると、代行の会社が動画を上げたり、数字を見たりします。この時、チャンネルのパスワードを渡すのではなく、YouTubeの「チャンネルの権限」で、代行の会社の人に役割を付けて招きます。
YouTubeのヘルプでは、主な役割は次のように分かれています(2026年10月にYouTubeのヘルプで確かめた内容です)。
| 役割 | できること | できないこと |
|---|---|---|
| 所有者 | チャンネルの削除や権限の管理を含む、すべての操作 | (権限の画面から)所有者の役割を人に譲ること |
| 管理者 | 動画の公開・削除、YouTube Studio(チャンネルを管理する画面)での権限の管理、チャンネルの情報の編集 | チャンネルの削除 |
| 編集者 | 動画のアップロードと公開、すべての情報の編集、データを見る | チャンネルや公開済みの動画の削除、権限の管理 |
| 編集者(制限付き) | 編集者と同じ | 編集者のできないことに加え、収益のデータを見ること |
| 閲覧者 | チャンネルの情報やデータを見る(収益のデータも見られる) | 編集すること |
運用を任せる時は、どの役割にする?
所有者は自社に残し、代行の会社には、仕事に要る分だけの役割を付けるのが基本です。動画を上げて公開し、数字を見るところまで任せるなら「編集者」、収益の数字まで見せなくてよいなら「編集者(制限付き)」、数字を見て助言をもらうだけなら「閲覧者」が合います。収益のデータまで見せたくない時は、ヘルプにある「閲覧者(制限付き)」を使います。権限の管理まで任せる「管理者」は、必要な時だけにします。
役割は、契約が終わった時に外せます。誰にどの役割を付けたかを、社内の1か所に書いておくと、外し忘れを防げます。役割の名前やできることは変わることがあるので、付ける時はYouTubeのヘルプでも確かめてください。
契約で決めておくことは?
権限のほかに、契約が終わった後の扱いを、契約の時に決めておきます。たとえば、次のような所です。
- 作った動画やサムネイル、台本、企画の資料を、契約の後も自社で使えるか
- 編集の元のデータ(素材や編集の途中のファイル)を受け取るか
- 権限をいつ外すか
書いていないと、後で使えるかどうかで迷います。
運用代行を頼んでも、社内に残る仕事は?
運用を任せても、社内にしかできない仕事が残ります。
| 社内に残る仕事 | なぜ社内か |
|---|---|
| 出演(顔や声を出す場合) | 会社の顔として話すのは、社内の人 |
| 出す前の確認 | 言ってよいこと・出してはいけない物は、社内の人しか決められない |
| 題材の元になる話 | お客様からの質問、現場の出来事は、社内に集まる |
| 問い合わせへの対応 | 動画を見て来た相談に答えるのは、社内 |
とくに、出す前の確認の人を決めておかないと、初稿(最初の編集版)が届いても確認が止まり、公開が遅れやすくなります。
運用を任せながら、少しずつ社内で回せるようにしたい時は、YouTube内製化の支援は、どう選ぶ?と、企業のYouTubeチャンネルを社内で立ち上げるにはも参考にしてください。
よくある質問
運用代行を頼むと、チャンネルのパスワードを渡す必要がありますか?
基本は渡さずに済みます。YouTubeの「チャンネルの権限」で、代行の会社の人に役割を付けて招けます。所有者は自社に残し、仕事に要る分だけの役割を付けます。
運用代行と編集の代行、どちらから始めればいいですか?
企画と撮影が社内でできるなら、編集の代行から始められます。何を出すかから決めたい時は、運用の代行が合います。
運用代行を頼めば、社内では何もしなくてよいですか?
出演と、出す前の確認は社内に残ります。題材の元になるお客様の質問や、動画から来た問い合わせへの対応も、社内の仕事です。
途中で社内に切り替えることはできますか?
契約の期間や、引き継ぐ資料の扱いを確かめた上で、切り替えられます。任せている間に、企画の決め方や型(題名・字幕・サムネイルの決まった形)を社内に残しておくと、切り替えやすくなります。進め方は、動画編集を内製化するにはに書いています。
相談するには
ヒルウラは、編集だけの依頼も、企画から振り返りまでの月額の運用も請け負っています。料金は料金表にまとめています。何を任せたいか、月に何本出したいかをフォームからお送りください。
ヒルウラは、撮った動画から字幕や効果音まで入った初稿をAIで作る道具「AI動画編集くん」も作っています。正式リリースの案内は公式LINEで先行してお送りします。