YouTubeのコンサルを選ぶ時は、会社の名前や費用を比べる前に、「助言だけほしいのか、手も動かしてほしいのか」と「何の数字が動けば成功か」(たとえば、動画を見た人からの相談や応募の数)を社内で決めておきます。そのうえで、契約の前に「誰が担当するか」「毎月何をしてもらえるか」「やめる時はどうなるか」を聞きます。この3つに具体的に答えてもらえる相手なら、頼んだ後に「思っていたのと違う」となりにくくなります。
この記事では、頼む前に社内で決めること、契約前に聞く質問、聞いた答えの見方を書きます。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、会社のYouTubeを企画から撮影・編集・公開・振り返りまで続けて受け持つ仕事もしています。コンサルを頼む側ではなく受け持つ側から見て、始める前に決まっていると進めやすいことを書きます。
YouTubeのコンサルとは?
YouTubeのコンサルは、チャンネルの方針や企画、改善の進め方について助言を受ける形です。企画・撮影・編集・投稿の手を動かす所は、社内か別の会社がやるのがふつうです。手を動かす所まで任せる形は、運用代行と呼ばれることが多いです。
ただ、「コンサル」という名前で手を動かす所まで含む会社もあれば、助言だけの会社もあります。名前で決めずに、任せる範囲を聞いて確かめます。コンサル・運用代行・広告の運用代行の違いは、YouTube運用代行とは?の表にまとめています。
YouTubeのコンサルは、どの順で選ぶ?

1. 任せる範囲を決める
最初に決めるのは、社内で手を動かせる人がいるかどうかです。
| 社内の様子 | 合う形 |
|---|---|
| 撮影・編集・投稿を社内でできる人がいる | 助言だけのコンサル |
| 社内に作る人がいない、時間が取れない | 手も動かす運用代行か、編集の代行と助言の組み合わせ |
| いずれ社内で回したい | 一緒に作りながら社内へ移す支援 |
社内に作る人がいないのに助言だけを頼むと、助言をもらっても動く人がいないまま止まりやすくなります(高取の感覚です)。いずれ社内で回したい場合の形は、YouTube内製化の支援は、どう選ぶ?に書いています。
2. 見る数字を決める
次に、何の数字が動けば成功かを決めます。相談や応募を増やしたい会社のYouTubeでは、再生回数や登録者の数より、動画を見た人からの相談・資料の請求・応募の方が、事業に近い数字です。
ここが決まっていないと、相手も何を目指して助言すればよいかが分からず、目に見えやすい再生回数の話が中心になりがちです。再生回数が伸びても相談が来なければ、会社としては困ります。問い合わせのフォームに「何で知りましたか」の欄を足しておくと、動画から来た相談を数えやすくなります。相談につながる動画の考え方は、BtoBのYouTube集客は、どう進める?にまとめています。
3. 担当と中身を聞く
範囲と数字が決まったら、相手に会って、契約の前に質問をします。とくに聞きたいのは、「誰が担当するか」と「毎月、形のある物として何が出てくるか」の2つです。聞く質問の一覧は、下の「契約の前に、何を聞く?」にまとめています。
4. 小さく始める
期間を区切り、やめる時の決まりを先に確かめてから始めると、合わないと分かった時に動きやすくなります。ただ、期間が短すぎると、改善の結果が見える前に終わることもあります。続けるかを決める時期も、契約の前に一緒に決めておきます。やめた後も、動画やチャンネルが手元に残る形にしておきます。
契約の前に、何を聞く?
聞く質問と、答えで見る所を表にしました。
| 聞くこと | 答えで見る所 |
|---|---|
| 毎月、何をしてもらえますか? | 打ち合わせの回数、企画の数、振り返りの資料など、形のある物で答えてもらえるか |
| 担当は誰ですか? | 話している人がそのまま担当するのか、別の人や外の人に回るのか |
| 何の数字を見て、改善を決めますか? | 再生回数だけでなく、こちらが決めた数字(相談・応募など)を一緒に見てもらえるか |
| 社内では何をすればいいですか? | 出演・確認・題材の元になる話など、社内に残る仕事を先に言ってもらえるか |
| チャンネルの権限は、どう渡しますか? | パスワードを渡す形ではなく、YouTubeの「チャンネルの権限」で、人ごとに役割(編集者など)を付けて招く形か |
| やめる時は、どうなりますか? | 作った動画・企画の資料・数字の記録を、こちらに残してもらえるか |
チャンネルの権限の渡し方は、YouTube運用代行とは?の「代行の会社に、チャンネルの権限はどこまで渡す?」に、YouTubeの公式の説明で確かめた範囲を書いています。
答えを聞いて、気にした方がいいのは?
次のような時は、その場で決めずに、もう一度聞き直します。
- 数字の約束が先に出る:「何回再生されます」「何人増えます」と先に言われたら、何をもとにした数字かを聞きます。
- 毎月することが形で答えられない:「伴走します」「一緒に考えます」だけで、回数や資料の中身が出てこない。
- 社内でやることが出てこない:社内に残る仕事が無いと言われたら、確認や出演を誰がするのかを聞き直します。
答えがはっきりすれば、頼んだ後のずれが減ります。
頼んでも、社内に残る仕事は?
コンサルを頼んでも、社内でしかできない仕事は残ります。
| 社内に残る仕事 | なぜ社内か |
|---|---|
| 何を話すか、題材の元になる話 | 自社の仕事やお客様の困りごとを知っているのは社内 |
| 出演 | 会社の顔として話すのは社内の人 |
| 出す前の確認 | 会社として出してよい表現かを決めるのは社内 |
| 見る数字の確認 | 相談や応募が来たかは、社内でしか分からない |
外の会社が受け持つ範囲が広くても、社内で決める所は残ります。契約の前に「社内では何をすればいいですか?」と聞いておくと、この表のどこを社内でやるかがはっきりします。
よくある質問
コンサルと運用代行は、どちらから始めればいいですか?
社内に撮影・編集・投稿をできる人がいれば、助言のコンサルから始められます。いなければ、まず手を動かす所を誰がやるかを決めます。編集だけを外に頼み、企画や改善は社内で考える形もあります。
契約の期間は、どのくらいがいいですか?
会社によって違うので、一概には言えません。最初は区切った期間で始め、続けるかを決める時期を契約の前に決めておくと、合わなかった時に動きやすくなります。
再生回数が伸びないのは、コンサルのせいですか?
そうとは限りません。動画の数、出す間隔、見る人に合った題材か、など理由はいくつもあります。最初に決めた数字(相談・応募など)と、毎月の振り返りの資料を見ます。前の月から何を変えたか、次の月に何を試すかが書かれていれば、改善の手が打たれていると判断できます。
ヒルウラはコンサルを頼めますか?
ヒルウラが受け持っているのは、動画の編集と、企画から振り返りまでの月額の運用です。どちらも料金表にまとめています。
相談するには
会社のYouTubeを始めたい、今の進め方を見直したい、といったご相談は、フォームからお送りください。編集だけを頼む場合も、企画から任せる場合も、内容を伺ってお返事します。
社内で動画を回せるようにする支援と、撮った動画から字幕や効果音まで入った初稿をAIで作る道具「AI動画編集くん」は、近日提供の予定です。案内は公式LINEで先行してお送りします。