ショート動画を社内で作れるようにするには、「企画・撮影・編集・確認・投稿と振り返り」の5つの役割を決め、月4本くらいの少ない本数から回し始めるのが近道です。外の会社の伴走支援(一緒に作りながら作り方を社内へ渡す支援)を使う時は、作ってもらうだけで終わらず、社内の人が手を動かし、決まりが手元に残るかを見て選びます。
この記事では、役割の分け方、1か月の回し方、社内でやる所と外に借りる所、伴走支援の選び方を書きます。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、企業のショートを企画から投稿・振り返りまで続けて作る仕事も受けています。
ショート動画は、社内で作りやすい?
ショートは1本が短く、長い動画より手を付けやすい動画です。ただ、1本だけでは伝えられることが少ないので、続けて何本も出すことが前提になります。
社内で作る時につまずくのは、編集の腕よりも、この「続けて出す」所です。1人で企画から投稿まで抱えると、本業が忙しい時期に止まります。だからこそ、最初に役割と回し方を決めておきます。
社内では、誰が何をする?
ショートを社内で回す時の役割は、次の5つです。少ない人数なら1人が2つ以上を兼ねてかまいません。ただ、作った人とは別の人が「確認」をすると、品質がそろいます。

| 役割 | やること | 誰が向くか |
|---|---|---|
| 企画 | 何を撮るか、最初の数秒で何を言うかを決める | 商品やお客様のことをよく知る人 |
| 撮影 | 決めた企画を、まとめて撮る | 話す人と、撮る人の2人 |
| 編集 | カット・字幕・効果音を入れて1本にする | 編集を覚えたい人。初稿づくりはAIに任せる手もある |
| 確認 | 誤字・音量・出してよい表現かを見て直す | 作った人とは別の人 |
| 投稿と振り返り | 投稿し、見られた数や反応を見て次の企画に生かす | 企画を決める人 |
確認で見る所は、動画の内製化が失敗する5つの原因の「見て直す人がいない」にまとめています。
月4本から始める、1か月の回し方
最初は、週に1本ほどの無理のない本数から始めます。ヒルウラの月額のショートのプランも、専用に撮るショート4本から作っています。たとえば月4本なら、次のように週ごとに分けると、本業と取り合いになりにくくなります。
| 週 | やること |
|---|---|
| 1週目 | 4本分の企画を決める。最初の数秒で何を言うかまで書く |
| 2週目 | 4本をまとめて撮る |
| 3週目 | 編集し、別の人が確認して直す |
| 4週目 | 投稿し、前の月の分の数字を見て、次の月の企画に生かす |
撮影を1日にまとめると、場所・照明・話す人の予定を毎回そろえる手間が減ります。編集も、同じ字幕の型と効果音を使い回すと、1本ごとに見た目を考える時間が減ります。
回るようになってから本数を増やします。最初から多く出そうとすると、確認が追いつかず、品質がばらつきます。
社内でやる所、外に借りる所
全部を一度に社内へ移す必要はありません。社内に残したい所から移し、手間が大きい所は外の手を借りる、という分け方もあります。
| 作業 | 社内でやると良い点 | 外に借りると良い点 |
|---|---|---|
| 企画 | 自社の商品やお客様を一番知っている | 伸びている見せ方を知っている人の目が入る |
| 撮影 | 思い立った時にすぐ撮れる | 機材と撮り方の分かる人が撮れる |
| 編集 | 出すまでが速く、細かい直しがすぐできる | 社内の時間を使わない |
| 確認 | 会社として出してよいかを判断できる | 外からの目で、分かりにくい所に気づける |
| 振り返り | 数字を次の企画にすぐつなげられる | 数字の見方を教えてもらえる |
「出してよいか」の判断と、数字を見て次を決める所は、社内に残すのがおすすめです。ここを外に任せきると、外の会社が変わった時に何も残りません。
伴走支援とは?選ぶ時に見る所は?
伴走支援は、外の会社が一定の期間、社内の人と一緒に動画を作りながら、作り方を社内へ渡していく支援です。外の会社が作って納める「代行」とは、ゴールが違います。代行のゴールは動画ができることで、伴走支援のゴールは、支援が終わった後も社内で作れることです。
選ぶ時は、次の5つを確かめます。
- 社内の人が手を動かすか:外の会社が全部作ってしまうと、終わった後に社内で作れません。
- 決まりと手順が手元に残るか:字幕の型、確認で見る所、直した記録などが、社内の資料として残るか。
- 確認のやり方を教えてくれるか:作るより、出す前に見て直す力の方が、身に付けるのに時間がかかります。
- いつ手を離すかが決まっているか:「何か月後に、社内だけで月何本」のように、終わりの形を最初に決めるか。
- 道具に縛られないか:特定の道具でしか作れない形になると、道具を替えた時にやり直しになります。
ヒルウラが、編集者を育てる時に大事にしてきたこと
ヒルウラでは、編集者に編集のマニュアル・研修・作った物へのフィードバックを用意し、チームで品質をそろえてきました。新しく入る人には、実際に1本編集してもらう課題テストで、基準に届くかを確かめています。
社内でショートを作れるようにする時も、同じことが言えます。上手な人を1人置くより、決まりを書き残し、確かめる人を決め、直した記録をためる方が、人が変わっても続きます。
よくある質問
編集の経験が無い社員だけで始められますか?
始められます。ただ、最初は確かめる人と、字幕の型などの決まりを先に用意しておくのがおすすめです。初稿づくりの手間が重い時は、AIで初稿を作り、人が見て直すやり方もあります。進め方はAI動画編集を社内に導入するにはに書いています。
どのくらいで、社内だけで回せるようになりますか?
本数・人の経験・確かめる人がいるかで大きく変わるため、決まった期間は言えません。月4本ほどで始め、決まりと直した記録がたまってから本数を増やすと、止まりにくくなります。
外に頼むのと、社内で作るのは、どちらがいいですか?
本数・急ぎの多さ・社内の手の空き方で変わります。比べ方は動画編集は外注と内製どっちがいい?に書いています。外に頼む時の料金と納期は、ショート動画の編集代行を依頼するにはにまとめています。
相談するには
ヒルウラは、AI動画編集くんの導入から、社内で動画を回せる体制づくりまでをお手伝いする内製化の支援を、近日提供します。公式LINEで先行してご案内します。