会社紹介動画は、「誰の困りごとか」「何をする会社か」「なぜ頼めるか」「次の一歩」の順で組み立てると、初めて見る人にも伝わります。会社の歴史や社長のあいさつから始めるより、見る人が抱えている悩みから入る方が、「自分に関係がある」と分かり、続きを見てもらいやすいと考えています(高取の感覚です)。撮る前に、事例・仕事の様子・数字などの材料を集めておくと、撮影の日に迷いません。
この記事では、組み立ての型、撮る前に集める材料、流す場所ごとの作り分けを書きます。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、サービス紹介や実演、社員インタビューなど、会社で使う動画を企画から撮影・編集まで請け負っています。
会社紹介動画は、何のために作る?
会社紹介動画の役目は、「この会社は何をしてくれるのか」を、ホームページを開いたばかりの人に短く伝えることです。ホームページの文章は、どの会社も似た言葉になりやすく、読む人は違いを見つけにくくなります。仕事の様子や話す人の声があると、違いが伝わりやすくなります。
使われる場所は、ホームページ、商談の前に送る案内、展示会、採用の説明など、いくつもあります。ただ、場所によって見る人が違います。1本ですべてに使おうとすると、誰に向けた動画なのかがぼやけます。まず「いちばん見てほしい人」を1つ決めます。
| 見てほしい人 | その人が知りたいこと |
|---|---|
| 取引を考えている会社の担当者 | 何を頼めるか、頼んだらどうなるか |
| 商談の前のお客様 | 当日の話の前に、会社の仕事の全体 |
| 応募を考えている人 | どんな仕事を、どんな人とするか |
応募を考えている人に向けた動画の決め方は、採用動画の制作を頼む前に決めることに書いています。この記事では、取引を考えている会社に向けた会社紹介を中心に書きます。
会社紹介動画は、どんな順で組み立てる?

1. 誰の困りごとか
最初に、見る人が抱えている悩みを言います。「こんなことで困っていませんか」と、見る人が自分のことだと思える言葉にします。たとえば動画の編集の会社なら、「動画を外に頼んでいるのに、直しのやり取りだけで何日もかかっていませんか」のような1文です。会社名やロゴを長く見せるより、最初の数秒で「自分に関係がある動画だ」と分かってもらう方が大事です。
2. 何をする会社か
続けて、その悩みに対して、この会社が何をするのかを短く言います。事業が多い会社でも、この動画で伝えるのは、見てほしい人に関係がある事業だけに絞ります。
3. なぜ頼めるか
ここが動画の中心です。言葉で「品質が高い」と言うより、仕事の様子、事例、お客様の声を見せる方が伝わりやすいと考えています。
| 見せる物 | 中身 |
|---|---|
| 仕事の様子 | 実際に作業している手元、打ち合わせ、現場 |
| 事例 | どんな困りごとに、何をして、どう変わったか |
| 数字 | 記録がある物だけ(実績の件数、続けている年数など) |
| 話す人 | 担当者が、何を大事にして仕事をしているか |
数字は、記録で確かめられる物だけにします。言い切れない数字を入れると、動画全体が信じてもらいにくくなります。確かめられる数字が少ない時は、数字を使わず、仕事の様子と事例で見せます。
4. 次の一歩
最後に、見た人にしてほしいことを1つだけ言います。問い合わせなのか、資料を読んでほしいのか、商談の日を決めてほしいのか。選ぶ物が多いと、どれもされにくくなります。
撮る前に、何を集める?
撮影の日に「何を映すか」を決めると、撮り直しや、撮り忘れが起きやすくなります。撮る前に、次の材料を集めておきます。
| 集める物 | 中身 | 使う所 |
|---|---|---|
| よく聞かれる質問 | 営業や問い合わせの窓口で、よく聞かれること | 1の困りごと・2の説明 |
| 事例 | 載せてよい事例と、載せてよい範囲 | 3のなぜ頼めるか |
| 仕事の場面 | 撮ってよい場所と、映してはいけない物 | 3の仕事の様子 |
| 話す人 | 誰が、何を話すか(台本ではなく質問の形で) | 3の話す人 |
| 数字の記録 | 件数・年数などの、出どころの分かる記録 | 3の数字 |
| 流す場所 | ホームページ・商談・展示会など | 長さと作り方 |
中でも役に立ちやすいのが、「よく聞かれる質問」です。お客様が実際に聞いてくることは、そのまま動画の最初の困りごとや、説明の中身になります。
事例やお客様の声を使う時は、載せてよいかと、載せてよい範囲(会社名を出すか、顔を出すか)を、先にお客様に確かめておきます。
流す場所で、作り方は変わる?
変わります。同じ撮影の素材から、流す場所ごとに長さと作りを変えると、1回の撮影を何度も使えます。縦の短い動画にも使うなら、撮る時に、縦に切り出しても人や物が収まる構図で撮っておきます。
| 流す場所 | 見る人の状態 | 作り方 |
|---|---|---|
| ホームページ | 会社を調べて、じっくり見ている | 困りごとから次の一歩までを通して、仕事の様子を長めに |
| 商談の前に送る | 当日の前に、会社の全体を知りたい | 「何をする会社か」「なぜ頼めるか」を中心に |
| 展示会 | 通りがかりに見る。周りの音で声が聞こえにくいことも多い | 字幕だけでも伝わる作り。短く、くり返し流せる形 |
| SNS・広告 | 流れてくる中で、たまたま見る | 縦の短い動画で、1の困りごとを最初に |
展示会で流す動画の組み立てと、流す場所で確かめることは、展示会で流す動画の作り方にまとめています。ホームページのどのページに置くかはホームページに動画を置くにはに、商談の前・中・後での使い分けは営業で動画を使うにはに書いています。
ヒルウラでは、会社紹介を1本だけ作るより、サービス紹介・実演・社員インタビューなどを、見る人と使う場面ごとに組み合わせてご提案することが多いです。1本に全部を詰めるより、場面ごとに分けた方が、それぞれの動画が短く、伝えたいことがはっきりします。 商品やサービスを見る場面ごとに分ける考え方と、実演の見せ方は、商品紹介動画の作り方に書いています。
撮影の日の流れと、社内で用意する物は、YouTubeの撮影から編集まで代行を頼むにはに書いています。会社の相談につながる動画の選び方は、BtoBのYouTube集客は、どう進める?にまとめています。
社内で作るか、頼むか
会社紹介動画は、会社の顔として長く使う動画です。社内で作る時は、撮る前の材料集めと、出す前に確かめる人を決めておくことが特に大事です。外に頼む時も、上の材料を1枚にまとめて渡すと、打ち合わせで説明し直す手間が減ります。
社内で作るか外に頼むかの考え方は、動画編集は外注と内製どっちがいい?に書いています。
よくある質問
会社紹介動画は、どのくらいの長さにすればいいですか?
流す場所で決めます。ホームページでじっくり見てもらうなら長め、展示会やSNSなら短く、と分けて考えます。同じ素材から長さの違う動画を作り分けることもできます。
社長が出た方がいいですか?
見てほしい人によります。取引を考えている会社の担当者に向けるなら、実際に仕事を受け持つ担当者が話す方が、頼んだ後の様子が伝わりやすいこともあります。社長の考えを伝えたいなら、社長のメッセージを別の1本にする方法もあります。
台本は必要ですか?
読み上げる台本より、質問に答える形の方が、自然に話せることが多いです。撮る前に質問を渡しておき、当日は話しやすい順に聞きます。言い直しや詰まった所は、編集で整えます。質問の形の台本の作り方は、会社のYouTubeの台本の作り方に書いています。
撮影はせず、社内で撮った素材の編集だけ頼めますか?
頼めます。ヒルウラでは、撮った素材の編集だけのご依頼も請け負っています。料金は料金表でご確認ください。
相談するには
ヒルウラは、会社紹介やサービス紹介の動画を、企画・撮影・編集まで一式で請け負っています。営業・採用・社内向けの動画と組み合わせることもできます。料金は料金表にまとめています。誰に見てほしいか、どこで流したいかをフォームからお送りください。
撮った動画から字幕や効果音まで入った初稿をAIで作る道具「AI動画編集くん」も作っています。正式リリースの案内は公式LINEで先行してお送りします。