会社のYouTubeの台本は、話す言葉を全部書くより、「伝えたい要点」と「話す人への質問」だけを書く形にすると、話す人が読まずに自然に話せます。全文を書いた台本は、話す人がそれを覚えるか読むことになり、目線や声が硬くなりやすいからです。言ってはいけないこと・数字・商品の名前だけは、台本に正しく書いておきます。
この記事では、台本の2つの形、読まずに話せる台本の型、会社の動画で台本に入れておく物、撮る前に確かめることを書きます。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、会社のYouTubeを企画・台本づくりから撮影・編集まで請け負っています。
会社のYouTubeの台本は、どんな形がいい?
台本には、大きく2つの形があります。
| 形 | 中身 | 向く場面 |
|---|---|---|
| 全文を書く台本 | 話す言葉を1字1句書く | 読み上げる説明(ナレーション)、言い回しを変えられない案内 |
| 要点と質問の台本 | 伝えたい要点と、話す人に聞く質問だけを書く | 社員や社長が、カメラの前で話す動画 |
会社のYouTubeで社員や社長が話す動画なら、要点と質問の台本が向いていると考えています(高取の感覚です)。人は、覚えた文を思い出しながら話すと、目線が泳いだり、言葉が棒読みになったりします。質問に答える形なら、普段お客様に説明している時と同じ言葉で話せます。
全文を書く台本が向くのは、声だけを後から入れる説明や、法律や契約に関わる案内など、言い回しを変えてはいけない時です。
読まずに話せる台本は、どう作る?

台本は、次の5つの欄を埋める形にすると作りやすくなります。
| 欄 | 書くこと | 例(動画編集の会社の場合) |
|---|---|---|
| 1. 答える問い | 見る人の困りごとを1つ | 「動画の外注で、直しのやり取りが長くなるのはなぜ?」 |
| 2. 先に言う答え | 結論を1文で | 「直しを1回で伝える形を決めていないからです」 |
| 3. 理由と例 | 話す人に聞く質問を2〜3個 | 「直しが長引いた時、何が起きていた?」「1回で伝わった時は、何を書いていた?」 |
| 4. 次の一歩 | 見た人にしてほしいことを1つ | 「概要欄のフォームから相談」 |
| 5. 間違えてはいけない所 | 数字・商品の名前・言ってはいけないこと | 「料金の金額は口で言わず、『概要欄の料金表をご覧ください』と言う」 |
1と2は、最初に言う
会社の動画は、最初に「何の動画か」と「答え」を言う方が、続きを見てもらいやすいと考えています(高取の感覚です)。会社の紹介やあいさつを長く入れるより、見る人の困りごとから入ります。
3は、文ではなく質問で書く
理由や例は、文で書かず、話す人への質問の形で書きます。撮影の日は、撮る側がこの質問を順に聞き、話す人が答えます。社内で1人で撮る時は、質問をカメラの横に貼っておき、1つずつ読んでから答える形でも撮れます。答えを文で書いてしまうと、話す人がそれを思い出そうとして、言葉が硬くなります。
5だけは、正しく書いておく
自由に話してもらう分、言い間違えると困る所だけは、台本に正しく書いておきます。数字、商品やサービスの名前、まだ出していない情報、お客様の名前などです。撮影の日は、この欄を話す人の見える所に置いておきます。
会社の動画で、台本に入れておく物は?
会社の動画は、出した後に会社の言葉として残ります。台本を作る時に、次の物も決めておきます。
| 入れておく物 | 中身 |
|---|---|
| 見てほしい人 | 取引を考えている会社の担当者か、応募を考えている人か |
| 言ってはいけないこと | 他社の名前、まだ決まっていない値段や予定、お客様の名前 |
| 数字の出どころ | 動画で言う数字が、どの記録から来ているか |
| 確かめる人 | 出す前に、中身を確かめる人(部署の長など。1人に決めておく) |
とくに、数字の出どころは、台本の段階で決めておきます。撮った後に数字が違うと分かると、撮り直すか、その所を切るか、字幕で直すことになります。
出す前に社内で誰がどこまで見るかの決め方は、会社の動画を出す前の確認の流れに書いています。
撮る前に、何を確かめる?
撮る前に、話す人と一緒に台本を一度声に出して確かめます。台本を覚えてもらう必要はありません。質問に一度ずつ答えてもらい、言葉に詰まる所が無いかを見ます。詰まる所は、質問の言葉を変えるか、例を1つ足します。
カメラの前で話すのが苦手な人は、1回で全部話そうとせず、質問ごとに区切って撮ります。言い直しや詰まった所は、編集で整えられます(表情や目線の硬さは、編集では直しにくいので、撮る時に区切って撮り直します)。ヒルウラでも、話すのが苦手な方には、短く区切って話す、実演や現場の映像を組み合わせる、といった撮り方をご相談しています。
撮影の日の流れと、社内で用意する物は、YouTubeの撮影から編集まで代行を頼むにはに書いています。会社の相談につながる動画の選び方は、BtoBのYouTube集客は、どう進める?にまとめています。
台本はAIで作ってもいい?
台本の下書きをAIで作ることはできます。そのまま使うより、商品の資料やよく聞かれる質問の一覧と一緒に、上の5つの欄を渡して埋めさせ、人が直す方が、自社の言葉になりやすいと考えています(高取の感覚です)。
ただし、5の「間違えてはいけない所」は、AIに任せず、人が記録を見て書きます。AIは、それらしい数字や言い回しを作ることがあるからです。台本に限らず、AIに任せる所と人に残す所の分け方は、ヒルウラが自社の仕事にAIを入れた事例として生成AIで業務を効率化する事例に書いています。
よくある質問
台本は、誰が書くのがいいですか?
答える問いと要点は、その話にいちばん詳しい人(営業や現場の担当者)と一緒に決めます。質問の形にまとめるのは、撮る側が受け持つと進めやすいです。
社長が話す動画も、要点と質問の台本でいいですか?
はい。社長の考えを伝える動画ほど、自分の言葉で話してもらう方が伝わりやすいと考えています。言い間違えてはいけない所だけを、台本に正しく書いておきます。
台本づくりから頼めますか?
ヒルウラでは、買い切りで御社に必要な動画を5本作る形と、6ヶ月の動画運用で、企画・台本や構成の作成からお受けしています。お客様の事業や商品について伺い、一緒に内容を決めます。1本ごとの編集・撮影のご依頼には、企画・台本づくりは含まれないので、台本はお客様にご用意いただきます。料金は料金表でご確認ください。
撮った後に、台本と違うことを話していたらどうしますか?
話の筋が通っていれば、そのまま使えることが多いです。数字や名前など、間違えてはいけない所が違っていたら、その所だけ撮り直すか、編集で直します。
相談するには
ヒルウラは、会社のYouTubeを、企画・台本づくりから撮影・編集まで請け負っています。料金は料金表にまとめています。どんな動画を出したいか、誰に見てほしいかをフォームからお送りください。
撮った動画から字幕や効果音まで入った初稿をAIで作る道具「AI動画編集くん」も作っています。正式リリースの案内は公式LINEで先行してお送りします。