採用動画の制作を頼む前に社内で決めておくのは、「誰に向けるか」「何を伝えるか」「どこで流すか」と、「撮る前の準備」の4つです。最初の3つが決まると、動画の種類と長さ、撮る場所と出る社員が決まります。撮る前に、出る社員の了解と、映してはいけない物を確かめておくと、撮り直しを減らせます。
この記事では、頼む前に決めること、動画の種類の選び方、撮る前の準備、頼む時に渡す物を書きます。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、仕事紹介や社員インタビューなどの採用の動画を、企画から撮影・編集まで請け負っています。
採用動画は、何のために作る?
採用動画の役目は、応募する前の人に、文字だけでは伝わりにくい仕事の中身と、働く人の様子を見せることです。求人の文章では、どの会社も似た言葉になりやすく、違いが伝わりにくいからです。
もう1つの役目は、入社した後の「思っていたのと違う」を減らすことです。働く様子を見た上で応募してもらえれば、入社後のずれを小さくしやすくなります。良い所だけを見せるより、仕事の大変な所も正直に見せた方が、合う人に応募してもらいやすいと考えています(高取の感覚です)。
採用動画を頼む前に、何を決める?

頼む前に決めるのは、次の4つです。
誰に向ける?
新卒か中途か、どの仕事の人かで、見せる物が変わります。たとえば、新卒の人には会社の雰囲気や入社後に何を覚えるかを、中途の人には仕事の中身や今の経験がどう生かせるかを見せる、のように分けて考えます。全部の人に向けた1本より、いちばん採りたい人に向けた1本の方が、伝わります。
何を伝える?
伝えることを1本に1つか2つに絞ります。社員が出られるなら「働く人」、仕事の中身が外から分かりにくいなら「仕事の中身」から選ぶと決めやすいです。
| 伝えること | 見せる物 |
|---|---|
| 仕事の中身 | 1日の流れ、使う道具、お客様とのやり取り |
| 働く人 | 一緒に働く社員の話、先輩が入社して感じたこと |
| 会社の考え | 代表や責任者が、何を大事にしているか |
| 大変な所 | 忙しい時期、覚えることが多い所と、その助け方 |
どこで流す?
流す場所で、長さと作り方が変わります。
| 流す場所 | 見る人の状態 | 作り方 |
|---|---|---|
| 採用ページ | 応募を考えて、じっくり読んでいる | 長めでも、仕事の中身を詳しく |
| 会社説明会 | 会場や画面で、まとまった時間で見る | 会場で音を出して流せるので、話す人の言葉を中心にできる |
| 面接の前に送る | 面接を控えて、会社を確かめたい | 働く人の話と、当日の流れ |
| SNS・ショート | 流れてくる中で、たまたま見る | 縦の短い動画で、音が無くても伝わる字幕 |
同じ撮影の素材から、採用ページ用の長い動画と、SNS用の短い動画を作り分けることもできます。短い動画の頼み方は、ショート動画の編集代行を依頼するにはに書いています。
採用動画には、どんな種類がある?
よく作られるのは、次の4つです。
| 種類 | 中身 | 向く時 |
|---|---|---|
| 社員インタビュー | 社員が仕事や入社の理由を話す | 働く人を知ってもらいたい |
| 仕事の1日 | 出社から帰るまでの仕事を追う | 仕事の中身を具体的に見せたい |
| 会社紹介 | 事業と考え方を短くまとめる | 会社のことを最初に知ってもらいたい |
| 代表のメッセージ | 代表が、どんな人と働きたいかを話す | 会社の考えを直接伝えたい |
取引先に向けた会社紹介の組み立て方は、会社紹介動画の作り方に書いています。 社員インタビューを撮った後、長い話から残す言葉の選び方は、インタビュー動画の編集のしかたにまとめています。
撮る前に、何を確かめる?
撮影の日に決めると、撮り直しになりやすい所があります。撮る前に確かめておきます。
出る社員の了解は、どう取る?
出る社員には、どこで流すか、どのくらいの間使うかを伝えた上で了解を取り、書面やメールなど、後から見返せる形で残しておきます。辞めた後に動画をどう扱うか(差し替える・使い続ける・外す)も、先に社内で決めておくと、後で迷いません。扱いの決め方に迷う時は、社内の法務や人事の担当、弁護士などに確かめてください。
映してはいけない物は?
撮る場所に、外に出してはいけない物が映り込むことがあります。
- お客様の名前や、お客様から預かった物
- 画面に映った資料や、社員・お客様の個人の情報
- 社内の掲示物や、ホワイトボードに書いた中身
- 出ることを了解していない社員の顔
撮る前に場所を片付け、撮った後の確認でも、映り込みが無いかを見ます。
求人の条件と、食い違わない?
動画の中で、給料・休み・働く時間などの条件に触れる時は、求人の文章と同じ中身にします。条件が変わった時に動画だけ古いまま残らないよう、条件は動画で細かく言わず、求人の文章で見てもらう形にする方法もあります。
頼む時に、何を渡す?
制作を頼む時は、決めたことを1枚にまとめて渡すと、打ち合わせで説明し直す手間が減ります。
| 渡す物 | 中身 |
|---|---|
| 誰に・何を・どこで | 上の3つで決めたこと |
| 求人の文章 | 今出している求人の中身 |
| 出られる社員と日にち | 誰が、いつなら撮れるか |
| 撮れる場所 | 撮ってよい場所と、映してはいけない物 |
| 参考の動画 | 好きな雰囲気の動画があれば、そのURL |
| 出す前に確かめる人 | 誰が、どこまで見て決めるか |
撮影から編集まで頼む時の当日の流れは、YouTubeの撮影から編集まで代行を頼むにはに書いています。頼む先の選び方は、動画編集の外注で失敗しないためににまとめています。
よくある質問
採用動画は、何本作ればいいですか?
流す場所の数で考えます。採用ページに1本、面接の前に送る1本、SNSで流す短い動画を数本、のように、使う場所ごとに必要な本数を決めます。最初は、いちばん見てほしい場所の1本から始めても構いません。
社員が話すのに慣れていません。大丈夫ですか?
台本を読み上げるより、質問に答える形の方が、自然に話せることが多いです。撮る前に質問を渡しておき、当日は話しやすい順に聞きます。言い直しや詰まった所は、編集で整えます。
社内向けの動画と一緒に頼めますか?
ヒルウラでは、採用の動画と、営業や社内の研修の動画を組み合わせて頼めます。社内だけで見る動画は、共有する範囲や使う仕組み、社外秘の扱いを事前に確かめます。
撮影はせず、社内で撮った素材の編集だけ頼めますか?
頼めます。撮った素材の編集だけのご依頼も請け負っています。素材の渡し方や、本数ごとの料金は、料金表でご確認ください。
相談するには
ヒルウラは、採用の動画を、企画・撮影・編集まで一式で請け負っています。営業や社内向けの動画と組み合わせることもできます。料金は料金表にまとめています。誰に向けたいか、どこで流したいかをフォームからお送りください。
撮った動画から字幕や効果音まで入った初稿をAIで作る道具「AI動画編集くん」も作っています。正式リリースの案内は公式LINEで先行してお送りします。