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会社の動画のKPIの決め方|目的ごとに見る数字を1つ決めて、使う前と後で比べる

会社の動画で見る数字(KPI:目標に向かって進んでいるかを確かめる数字)は、「何のための動画か」を先に決めて、その目的に一番近い数字を1つ選びます。問い合わせを増やす動画なら、動画を見て相談した数。採用の動画なら、動画を見てから応募した人の数です。再生回数は、見つけられているかを確かめる目安として、目的の数字とは分けて見ます。決めたら、動画を使う前の数を記録しておき、使った後と比べます。

この記事では、再生回数だけで決めない理由、目的ごとに見る数字、1本に決める数字の数、使う前と後の比べ方、決める時のよくある失敗を書きます。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社です。動画を使う目的に合わせて見る数字を決め、使う前と後の変化を確かめる進め方をとっています(単発の編集に、続けての分析は含みません。くわしくは下の「よくある質問」に書いています)。

動画のKPIは、なぜ再生回数だけで決めない?

再生回数は、多いほど良い数字に見えます。ただ、会社の動画は、見られること自体より、その先で何かが起きることのために作ります。問い合わせ、商談、応募、社内の理解などです。

再生回数 目的の数字
分かること 動画が見つけられているか 動画を使って、目的に近づいたか
増えても 相談や応募が増えるとは限らない 動画を作った理由に直接つながる
使い方 届いているかの目安として見る 動画がうまくいったかを決める数字にする

たとえば、会社向けの商売の動画は、見てほしい相手がもともと限られます。再生回数が少なくても、探している会社の担当者が見て、相談まで進んでいれば、その動画は役目を果たしていると言えます。このことは、BtoBのYouTube集客は、どう進める?の「再生回数が少ないと、意味がない?」にも書いています。

目的ごとに、どの数字を見る?

動画の目的ごとに見る数字を1つ決める図。問い合わせを増やすなら動画を見て相談した数、商談を進めるなら動画を送った後に次へ進んだ商談、採用につなげるなら動画を見てから応募した人、社内に伝えるなら同じ質問が減ったか。使う前の数を控えてから、動画を出す

目的ごとに、まず見る数字と、どこで数えるかを決めます。

何のための動画か 動画の例 まず見る数字 どこで数えるか
問い合わせを増やす サービスの紹介、困りごとに答える解説 動画を見て相談した数 問い合わせのフォームで「何を見て知ったか」を聞く
商談を進める 商品の実演、導入の事例 動画を送った商談のうち、次の打ち合わせへ進んだ割合 営業の記録に、動画を送ったかを残し、送っていない商談と比べる
採用につなげる 社員のインタビュー、仕事の一日 動画を見てから応募した人 応募のフォームや面接で、見た動画を聞く
社内に伝える 手順の説明、研修 同じことを聞かれる数 動画を出す前と後で、よく来る質問を数える

「何を見て知ったか」のように相手に聞いて数える数は、覚えていない人や「検索で」と答える人もいるので、実際より少なく出ることがあります。ぴったりの数ではなく、増えたか減ったかを見る目安として使います。

どの目的でも、途中の確かめとして「最後まで見られているか」を一緒に見ると、動画のどこを直すかが分かります。YouTubeに出す動画なら、YouTube Studioの「視聴者維持率」で見られます。YouTube以外で流す動画は、見られた長さが分からないことも多いので、その時は目的の数字だけを見ます。見る場所と直し方は、会社のYouTubeの分析の見方にまとめています。

数字は、目的の数字を1つ、途中の確かめを1〜2つにすると、読みやすくなります(高取の感覚です)。たくさん決めると、どれが動いたら成功なのかが分からなくなります。

採用や社内の動画も、同じ決め方でいい?

同じです。採用の動画なら、どこで流し、誰に見てほしいかで数える場所が変わります。採用の説明会で流すなら、説明会の後のアンケートで聞くこともできます。採用の動画で先に決めることは、採用動画の制作を頼む前に決めることに書いています。

社内の手順の動画は、見られた回数より、同じことを何度も聞かれなくなったかの方が、役に立ったかが分かります。手順を動画にする時の作り方は、マニュアル動画の作り方にまとめています。

1本の動画に、数字はいくつ決める?

1本の動画には、目的を1つ決め、その目的の数字を1つ決めます。1本で「知ってもらう」「相談してもらう」「応募してもらう」を全部ねらうと、話す中身も最後の案内もぼやけ、数字も読めなくなります。

目的が2つある時は、動画を分けるのが分かりやすい方法です。分けると作る本数が増えるので、1本で済ませたい時は、主な目的を1つに決めて数字もそれに合わせ、ほかの目的は最後の案内を足すくらいにします。たとえば、短い動画で知ってもらい、長い動画で詳しく説明して相談へ案内する、という分け方です。それぞれの動画に、別の数字を決めます。

動画・ページ 役目 見る数字
短い動画 会社を知らない人に、知ってもらう 見つけられた数(画面に出た回数と、再生された回数)
長い動画 詳しく知りたい人に、分かってもらう 最後まで見られているか
ホームページ・相談の案内 相談してもらう 動画を見て相談した数

使う前と後で、どう比べる?

数字を決めたら、動画を使う前の数を記録しておきます。ここを飛ばすと、使った後に数字が出ても、増えたのか、もともとその数だったのかが分かりません。

  1. 使う前の数を記録する:動画を出す前の、同じ長さの期間(たとえば前の1か月)の数を残します。
  2. 比べる期間をそろえる:使う前が1か月なら、使った後も1か月で比べます。問い合わせが月に数件の会社は、1か月では偶然の増え減りと見分けにくいので、3か月ほどまとめて比べます(高取の感覚です)。
  3. ほかに変えたことを書いておく:同じ時期に、広告を始めた、料金を変えた、展示会に出た、などがあれば、数字の横にメモします。動画のおかげかどうかを考える時に要ります。
  4. 見る日を決めておく:毎日見ると、小さな上がり下がりに振り回されます。月に1回など、見る日を先に決めます。

問い合わせを数える仕組みは、フォームに「何を見て知ったか」の欄を作るところから始めると、手間がかかりません。リンクに付ける印や営業の記録まで含めた数え方は、BtoBの動画の効果測定のしかたに書いています。

決める時に、よくある失敗は?

よくある失敗 何が困るか どうするか
再生回数だけを決める 見られても相談が来ない時に、何を直すか分からない 目的の数字を1つ、別に決める
数字を多く決めすぎる どれが動いたら成功か分からない 目的の数字1つと、途中の確かめ1〜2つにする
使う前の数を記録していない 増えたかどうかが分からない 出す前に、同じ長さの期間の数を残す
数える場所を作っていない 動画を見た人かどうかが分からない フォームや営業の記録に、見た動画を聞く欄を作る
作った後に決める 動画の中身と数字が合わない 作る前に、目的と数字を決めておく

最後の「作った後に決める」は、動画の中身にも関わります。何のための動画かが決まっていれば、話す順番や最後の案内も決まります。会社紹介の動画で組み立ての型を決める時の考え方は、会社紹介動画の作り方に書いています。

ヒルウラでは、動画の編集を1本から請け負っています。何のための動画かを伺い、その目的に合う作りでお作りします。料金表をご覧のうえ、フォームからご相談ください。

よくある質問

数字の目標は、どのくらいにすればいいですか?

最初は、目標の数を決めるより、使う前の数を記録して、増えたかどうかを見る方が確かです。会社の商売や、お客様になり得る会社の数によって、目指せる数が大きく変わるからです。2〜3か月続けて、使う前と後の変化が見えてから、次の目標の数を決めます(高取の感覚です)。

1本だけの動画でも、数字を決めた方がいいですか?

決めた方がいいです。1本でも、何のための動画かと、どこで数えるかを決めておけば、次に作る時に、同じ作り方でいいのか、変えた方がいいのかを判断できます。

数字の見方や、続けての分析も頼めますか?

ヒルウラでは、動画を使う目的に合わせて見る数字を決め、使う前と後の変化を確かめています。単発の編集には、続けての分析や運用は含みません。続けての分析や運用も頼みたい時は、どこまで頼めるかをフォームからご相談ください。

もう出している動画は、どうすればいいですか?

今から、その動画が何のための動画かを1つ決め、今日までの数を記録して、次の1か月(数が少なければ3か月)と比べます。出した後でも、概要欄の案内や相談の入口をそろえれば、数えやすくなります。

社内で数字を見る人がいません。

最初は、動画の担当の人が、月に1回、決めた数字を1つだけ見る形で足ります。見る人が1人でも、「何のための動画か」と「どの数字を見るか」を紙1枚に書いておけば、担当が替わっても続けられます。社内の動画の決まりを1枚にまとめる方法は、会社の動画のガイドラインの作り方に書いています。

相談するには

目的に合う動画を作りたい時は、ヒルウラの編集チームが1本から請け負っています。料金表をご覧のうえ、フォームからご相談ください。

撮った動画から、カットと字幕まで入った初稿をAIが作る道具「AI動画編集くん」も近日提供します。公式LINEで、提供の時期と受け取り方を先行してご案内します。

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