会社向けの商売(BtoB)で動画の効果を測る時は、「動画を見た」「サイトに来た」「問い合わせた」「商談・受注した」の4つの所で、それぞれ数える仕組みを作ります。再生回数はYouTube Studioで見られますが、見た人が問い合わせたかどうかは、再生回数からは分かりません。動画に置くリンクに印を付け、フォームと営業の記録で「何で知ったか」を聞くと、動画から相談までをつなげて数えられます。
この記事では、数える4つの所、リンクに付ける印の付け方、フォームと営業の記録で聞くこと、月に1回のまとめ方を書きます。Googleの仕組みは、2026年10月にGoogle アナリティクスのヘルプを開いて確かめた所だけを書いています。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、会社のYouTubeの編集と、企画から振り返りまでの月額の運用を請け負っています。
何を数えるかは、先に決めてある?
数える仕組みを作る前に、その動画で何の数字を見るかを1つ決めておきます。問い合わせを増やしたい動画なのか、商談の前に見てもらう動画なのかで、数える所が変わるからです。目的ごとにどの数字を見るか、動画を使い始める前の数を控えて比べる方法は、会社の動画のKPIの決め方に書いています。この記事は、その数字を「どう数えるか」の話です。
動画から問い合わせまで、どこで数える?

動画を見た人が相談するまでには、4つの所があります。所ごとに、数える道具が違います。
| 所 | 分かること | 数える道具 |
|---|---|---|
| 1. 動画を見た | 何回見られたか、どこまで見られたか | YouTube Studio(YouTubeに出す動画の時) |
| 2. サイトに来た | 動画のリンクから、何人がサイトに来たか | リンクに付けた印と、サイトのアクセスを数える道具(Google アナリティクスなど) |
| 3. 問い合わせた | 問い合わせた人が、何で知ったか | フォームの「何で知ったか」の欄 |
| 4. 商談・受注した | 商談や受注になった相手が、どの動画を見ていたか | 営業の記録(表や顧客の管理の道具) |
1だけ見ていると、たくさん見られた動画が相談につながっているのかが分かりません。2から4までそろうと、「この動画から来た人が、何人問い合わせて、何件商談になったか」が見えてきます。
YouTube Studioのどの数字を見るかは、会社のYouTubeの分析の見方にまとめています。ここでは、2から4の作り方を書きます。
サイトに来た人は、どう数える?
動画の概要欄や動画の中で案内するURLに、「どこから来たか」の印を付けます。Google アナリティクスでは、URLの後ろに付ける「UTMパラメータ」という印で、どこから来た人かを分けて数えられます。
Google アナリティクスのヘルプでは、次のように説明されています。
| ヘルプに書かれていること | 動画で使う時 |
|---|---|
| utm_source(参照元)、utm_medium(メディア)、utm_campaign(キャンペーン)は、どの場合も設定する | 3つは必ず付ける |
| utm_content は、同じメールの中の複数のリンクなど、中身の違いを区別する時に使う | 動画ごとに分けたい時に、動画の名前を入れる(ヘルプの例は広告やメールだが、動画1本ずつを区別するのにも使える) |
| 値は、大文字と小文字を区別する | 社内で書き方をそろえ、小文字だけにする |
| 集めた数は、[集客]>[トラフィック獲得]のレポートで見られる | 月に1回、ここを見る |
| URLを作る「キャンペーン URL 生成ツール」がある | 手で打たずに、ツールで作る |
たとえば、YouTubeの動画の概要欄に置く問い合わせのページのURLは、次のような形になります。
example.co.jp/contact/?utm_source=youtube&utm_medium=video&utm_campaign=channel&utm_content=gaichu-erabikata
(example.co.jp の所は、自社のホームページのアドレスに置き換えます。)
社内で決めておくのは、値の書き方です。
| 印 | 決めておく例 |
|---|---|
| utm_source | 流す場所。youtube、newsletter(メールマガジン)など |
| utm_medium | 種類。動画はいつも video(Google アナリティクスのヘルプの「デフォルト チャネル グループ」では、メディアに video を含むと「オーガニック動画」に分けられる) |
| utm_campaign | まとまり。チャンネル全体なら channel、展示会なら展示会の名前 |
| utm_content | 動画の名前。動画ごとに、短い英数字で決める |
書き方がばらばらだと、同じ動画から来た人が別々に数えられます。動画の決まりと一緒に書いておきます。動画の決まりをまとめる方法は、会社の動画のガイドラインの作り方に書いています。
概要欄のどこにURLを置くかは、会社のYouTubeの概要欄の書き方にひな形を載せています。
印が付かない人は、どう数える?
動画を見た後、すぐにリンクを押さずに、会社の名前で検索してから来る人もいます。この人には、印が付きません。会社向けの商売では、社内で相談してから問い合わせることも多いので、リンクの数だけでは足りません。それを補うのが、次のフォームと営業の記録です。
フォームと営業の記録では、何を聞く?
フォーム
問い合わせのフォームに、「何で知ったか」の欄を足します。選ぶ形にすると、答えがそろって数えやすくなります。ただ、動画を見た後に会社の名前で検索して来た人は、「検索」を選ぶことがあります。選ぶ所の横に、自由に書ける欄を付けておくと、「YouTubeで見て、検索した」のような答えも拾えます。
| 選ぶ所の例 | 書いてもらう所 |
|---|---|
| YouTubeの動画 | 見た動画の名前(覚えていれば) |
| 検索 | |
| 展示会・セミナー | |
| 紹介 | |
| その他 | 自由に書く欄 |
欄を増やしすぎると、問い合わせる手間が増えます。まずは、この1つから足します。
営業の記録
問い合わせの後、商談の時に「弊社のことは、何でお知りになりましたか」と聞き、動画と答えた人には、どの動画かも聞いて、営業の記録に残します。会社向けの商売では、問い合わせた人と決める人が違うことがあります。商談の前に、決める人に動画を見てもらったかも、一緒に残します。
| 営業の記録に足す欄 | 書く例 |
|---|---|
| 最初に何で知ったか | YouTubeの動画(外注の選び方の回) |
| 商談の前に見た動画 | 会社紹介の動画、料金の説明の動画 |
| 決める人も見たか(分かる時だけ) | 見た/見ていない/分からない |
| 結果 | 受注・見送り・検討中 |
4つの所のうち、ここだけは人が聞いて書く必要があります。商談の型の中に、この質問を1つ入れておくと、聞き忘れが減ります。
月に1回、どうまとめる?
数えた数は、月に1回、1枚の表にまとめます。
| 動画 | 見られた回数 | サイトに来た人 | 問い合わせ(何で知ったか) | 商談 | 受注 |
|---|---|---|---|---|---|
| 動画A | YouTube Studio | Google アナリティクス | フォーム | 営業の記録 | 営業の記録 |
| 動画B |
まとめる時は、次の3つを見ます。
- 見られた回数が少なくても、問い合わせにつながっている動画はあるか:あれば、その動画の題材で次の動画を作ります。
- 見られているのに、サイトに来ていない動画はあるか:あれば、動画の最後の案内と概要欄のURLを見直します。
- 問い合わせは来ているのに、商談にならない動画はあるか:あれば、動画で話していることと、営業で話していることがずれていないかを確かめます。
同じ月に、広告を始めた、展示会に出た、などがあれば、表の横に書いておきます。動画のおかげかどうかを考える時に要ります。
問い合わせが月に数件の会社では、数字の上がり下がりで比べるより、1件ずつ「何を見て来たか」を読む方が役に立ちます。
数字は、月ごとに大きく動くことがあります。1か月で決めつけず、3か月ほど続けて見てから、題材や案内を変えるかを考えます(高取の感覚です)。
ヒルウラでは、動画を使う目的に合わせて、視聴維持率・問い合わせ・商談・応募などの指標を決め、使う前と後の変化を確かめることをおすすめしています。単発の編集には、続けての分析や運用は含みません。企画から振り返りまで頼みたい時は、フォームからご相談ください。
よくある質問
Google アナリティクスが入っていなくても、数えられますか?
フォームの「何で知ったか」と営業の記録だけでも、問い合わせと商談の数は数えられます。サイトに来た人まで数えたい時は、サイトのアクセスを数える道具が要ります。ホームページを作った会社に、入っているかを確かめてください。
YouTube以外で流す動画は、どう数えますか?
メールのお知らせや、商談の後に送る動画のリンクにも、同じように印を付けます。utm_source に流す場所を入れると、YouTubeから来た人と分けて数えられます。展示会の画面で流す動画のように、リンクを押せない動画は、フォームと営業の記録で聞きます。商談の前・中・後でどの動画を使うかは、営業で動画を使うにはに書いています。
再生回数が少ない動画は、やめた方がいいですか?
すぐにはやめません。会社向けの商売では、見てほしい相手がもともと少ないので、再生回数が少なくても、問い合わせや商談につながっていることがあります。4つの所をそろえて見てから決めます。
数える仕組みを作るのも、頼めますか?
ヒルウラの月額の運用には、企画から公開、振り返りまでが含まれます。リンクの印や見る数字の決め方など、数える仕組みのどこまでをお手伝いできるかは、内容を伺ってお答えします。フォームからご相談ください。
相談するには
会社のYouTubeの編集は、ヒルウラの編集チームが1本から請け負っています。企画から振り返りまでの月額の運用もご相談いただけます。料金表をご覧のうえ、フォームからご相談ください。
撮った動画から、カットと字幕まで入った初稿をAIが作る道具「AI動画編集くん」も近日提供します。公式LINEで、提供の時期と受け取り方を先行してご案内します。