テロップ(話す動画の画面に出す文字)で言葉を強調する時は、1つの話のまとまり(30秒〜1分くらい)で、いちばん伝えたい言葉を1つ選ぶのが基本です(多くても2つ)。選ぶのは、結論、数字、強い言い切りのどれかです。強調が多いと、どれも目立たなくなり、見る人は何が大事かを決めにくくなります。見た目は毎回考えず、色・大きさ・出し方の決まり(型)を先に決めておきます。
この記事では、強調する言葉の選び方、強調しない言葉、強調が多すぎると起きること、見た目の型の決め方、AIに任せる時に人が見る所を書きます。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、カットと字幕まで入った初稿をAIで作る道具「AI動画編集くん」を作っています。
テロップの強調とは?普通の字幕と何が違う?
話す動画の画面に出す文字には、役目の違う3つがあります。強調は、そのうちの1つです。
| 役目 | 出し方 | |
|---|---|---|
| 普通の字幕 | 話した言葉をそのまま読めるようにする | 話に合わせて出し、言葉の切れ目で切り替える |
| 強調 | 話の中で、いちばん伝えたい言葉を目立たせる | 普通の字幕より大きく、色を変えて、短く出す |
| 見出し | 今どの話をしているかを示す | 画面の上やすみに、話題が変わるまで出しておく |
この記事で書くのは、2つ目の強調です。YouTubeの字幕の種類と、動画に入れる字幕の違いは、YouTubeの字幕をAIで自動で付けるにはに書いています。
どの言葉を強調する?

1つの話のまとまりの中で、次の順に探して、いちばん伝えたい言葉を1つ選びます。
1. 結論の言葉
「答えは、先に決めることです」の「先に決める」のように、その話の答えになる言葉です。見る人が、そこだけ覚えて帰ればよい言葉を選びます。
2. 数字
「3日で」「2つだけ」「半分に」のような数字は、強調すると目に留まりやすくなります。ただし、数字が何の数字かが分かる所まで入れます。「3日」だけでは、何が3日なのかが分かりません。「初稿まで3日」のように、短い言葉を添えます。
3. 強い言い切り・問いかけ
「それは、やめた方がいいです」「ここが一番大事です」のような言い切りや、「なぜだと思いますか?」のような問いかけです。話の流れが変わる所に出ることが多く、強調すると見る人の目が画面に戻りやすくなります。
1つの話のまとまりに、結論と数字の両方がある時は、結論を先に取ります。
強調しない言葉は?
次のような言葉は、強調しません。
- 前置き:「今日は〜についてお話しします」など。話の中身ではありません。
- つなぎの言葉:「つまり」「ということで」など。つなぎの言葉そのものではなく、その後に来る結論の方を強調します。
- 言い直した前の言葉:言い間違えた所は、編集で切るか、普通の字幕にします。強調の候補にするのは、言い直した後の言葉です。
- 同じ言葉の2回目:同じ言葉をまた強調すると、新しいことを言っているように見えます。
話した文から強調する言葉を選ぶ例です。
| 話した文 | 強調する言葉 | 理由 |
|---|---|---|
| 「撮る前に、話す順番を書いておくのが大事なんです」 | 話す順番を書いておく | 結論の言葉 |
| 「この作業だけで、毎回2時間かかっていました」 | 毎回2時間 | 数字。「毎回」を付けると、作業1回ごとの時間だと分かる |
| 「正直、これはやらない方がいいです」 | やらない方がいい | 強い言い切り |
| 「えー、では次に、料金の話をします」 | なし | 前置きなので、見出しに任せる |
強調が多すぎると、何が起きる?
強調は、少ないほど1つずつが目立ちます。多すぎると、次のことが起きます。
| 起きること | なぜ起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 何が大事か分からない | どの言葉も同じように目立っている | 1つの話のまとまりで、いちばん伝えたい1つに絞る |
| 字幕が読めない | 強調が普通の字幕と同じ所に重なって隠れるか、1度に読む文字が増えすぎる | 強調を短くし、普通の字幕と重ならない位置に出す |
| うるさく見える | 強調のたびに、色・動き・音がばらばらに変わる | 見た目の型を決め、決めた中から出す |
| 疲れる | 強調が続き、見る人が休む所が無い | 強調の無い時間を作る。説明が続く所は、強調より図にする |
数の目安は、1つの話のまとまり(30秒〜1分くらい)に1〜2か所です(高取の感覚です)。縦の短い動画は画面が小さく、1度に読める文字が少ないので、強調はさらに少なめにします。数えて決めるより、強調だけを順に見て、話の要点が追えるかで確かめる方が確かです。強調だけを並べて、その動画の中身が分かれば、選び方は合っています。
強調の見た目は、どう決める?
強調の見た目は、1本ごとに考えず、チャンネルや会社で型を決めておきます。型があれば、誰が編集しても見た目がそろい、見る人も「この形の文字は大事な言葉」と分かりやすくなります。
| 決めること | 決め方 |
|---|---|
| 色 | 会社の色か、背景の上で読める色を1〜2色に絞る(2色にするなら、下の「色の意味」で使い分ける) |
| 大きさ | 普通の字幕より大きく。ただし画面の端で切れない大きさ |
| 出し方 | 出る時の動きを1〜2種類に決める |
| 音 | 強調が出る時に効果音を付けるかを決める |
| 色の意味 | よい話と、困りごとや失敗の話で、色を分けるかを決める |
困りごとや失敗の言葉を、明るい色や明るい音で強調すると、話の気持ちと見た目が合いません。色の意味を決めておくと、この迷いが無くなります。効果音の選び方はAIで動画の効果音を自動で入れるには、字幕の型を作る手順は動画編集を社内で効率化するにはに書いています。
型を決めたら、見本の画面を1枚作って、編集する人と共有します。人の手で編集まで任せたい時は、ヒルウラの編集チームが、御社の字幕や強調の決まりに合わせて1本から請け負っています。料金表をご覧のうえ、フォームからご相談ください。
AIに強調を任せる時、人が見る所は?
ヒルウラが、AIのアプリに動画を渡してそのまま編集を頼んだ時、困った所の1つが強調でした。強調してほしい言葉を強調しない、強調の字幕のまとめ方が不自然、という形です。話した言葉は文字にできても、どの言葉がいちばん大事かは、話の意味と動画の目的を見ないと決められないからです。くわしくはAI動画編集くんとはに書いています。
近日提供のAI動画編集くんでは、初稿で、結論・数字・強い言い切りを強調として大きく出します。同じ動きの強調ばかり続く時は、動画のファイルに仕上げる(書き出す)前に道具が止まり、AIが直してから進めます。それでも、初稿の強調は人が見ます。見る所は、次の3つです。
- いちばん伝えたいことが立っているか:会社として伝えたい言葉と、AIが選んだ言葉が違うことがあります。
- 言葉のまとめ方が自然か:強調の文字が、言葉の途中で切れていないか。
- 出してよい言葉か:数字や言い切りが、会社として出してよい表現か。
AIに任せやすい作業と人が見る所の全体は、動画編集の初稿をAIで自動化するにはにまとめています。
よくある質問
強調の色は、何色がいいですか?
決まった正解はありません。会社やチャンネルの色を使うか、動画の背景の上で読みやすい色を選びます。大事なのは色を増やさないことで、1〜2色に絞り、色ごとの意味(よい話、困りごとなど)をそろえます。
字幕を入れない動画でも、強調だけ入れられますか?
入れられます。普通の字幕を入れない動画では、強調の文字が画面に出る唯一の文字になるので、数を絞るほど目に残ります。音を消して見る人が多い場所に出す動画では、普通の字幕も入れることをおすすめします。
編集を外に頼む時、強調する言葉はどう伝えればいいですか?
全部を指定する必要はありません。「結論と数字を強調」のように決まりを1行で伝え、必ず強調したい言葉があれば「2:15の『初稿まで3日』」のように、時刻と言葉で書きます。指示書の書き方は、動画編集を外注する時の指示書の書き方にまとめています。
強調が少ないと、地味になりませんか?
強調の数を減らしても、図や画面の切り替えで動きは出せます。説明が続く所は、強調を増やすより、話の中身を図で見せる方が伝わります。強調は「ここだけは覚えてほしい」所に使う、と決めておくと、1つずつが目立ちます。
相談するには
AI動画編集くんは近日提供します。公式LINEで、提供の時期と受け取り方を先行してご案内します。道具でできることは、AI動画編集くんとはにまとめています。
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