ヒルウラの記事

動画編集の初稿をAIで自動化するには|AIに任せられる作業と、人が見る所

動画編集の初稿は、AIで自動で作れます。間を切る・字幕を付ける・効果音を入れるといった決まった手順の作業はAIに任せ、何を強く見せるか、出してよい表現かは人が見る、と分けるのがこつです。

この記事では、工程ごとに「AIに任せやすいか」と「人が見る所」を表にし、AIに直しを頼む時の書き方まで書きます。例にするのは、株式会社ヒルウラが作っている「AI動画編集くん」です。書いているのは、ヒルウラ代表の高取です。

AIに任せやすい作業、人が見る所は?

決まった手順で進む作業はAIに任せやすく、会社や視聴者を知らないと決められない判断は、人が見る所です。

動画編集の工程ごとに、AIに任せやすい作業と人が見る所を分けた図。間を切る・字幕・強調・効果音とBGM・図解の5つの工程で、左にAIがやること、右に人が見る所を並べている

工程 AIに任せやすい作業 人が見る所
間を切る 話していない間・言い直しを切る 話の流れとして切ってよいか
字幕 話した言葉を字幕にし、区切る 人名・社名・専門用語の字
強調 結論・数字・強い言い切りを大きく出す いちばん伝えたいことが立っているか
効果音・BGM 字幕以外に画面に出る物へ音を付ける 雰囲気が合っているか、うるさくないか
図解・画像 話の中身に合う図を入れる 会社として出してよい表現か

AIに任せる作業が多くても、人が見る所は残ります。AI動画編集くんが作るのは初稿で、そのまま出せる完成品を毎回約束する物ではありません。

AIは、どうやって初稿を作っている?

AI動画編集くんでは、話した言葉を文字にしてから、AIが「どの言葉を残すか」「どこに何を入れるか」を決めます。そのあと、決まりに合っているかをプログラムが確かめてから書き出します。

切る位置は、AIが選び、秒はプログラムが測る

AIが選ぶのは、残す言葉です。何秒から何秒までを残すかは、AIが推測せず、プログラムが音を測って決めます。言葉の途中で切れたり、声の出だしが欠けたりしないようにするためです。

決まりに合わない所があると、書き出す前に止まる

字幕が「を」「が」などの助詞から始まる、短すぎる字幕が1つだけ出る、同じ動きの強調ばかり続く、といった決まりに合わない所があると、書き出す前に止まります。AIはそこを直してから、もう一度進めます。

言い直しは、音でも確かめる

「えっと、あの、〇〇です」のような言い直しは、最後の言い切った1回を残します。

社内の検証では、文字だけで言い直しを探すと、拾った候補の約半分は、言い直しではなく自然な繰り返しでした。音の形でも探すと、拾った8件のうち7件が本当の言い直しでした(2026年10月の社内の検証)。文字だけで切ると、残すべき言葉まで切ってしまうことがあるため、音でも確かめています。

書き出したあと、AIは何を見直す?

AIは書き出した動画を、自分でもう一度確かめてから人に渡します。

  • 計画どおりか:書き出した動画を細かく区切って見て、決めた字幕・図・音が決めた時刻に出ているかを比べます。
  • 声が切れていないか:切れ目の前後を聞き直し、声が途中で切れていないかを確かめます。
  • 聞き直す所を絞る:言葉の頭、言い直しの所、効果音、BGMの順に、気になる所を聞き直します。

確かめても判断が付かない所は「合格」にせず、人に見てほしい所として、初稿と一緒に渡します。

直しは、どう頼めばいい?

直しは、秒と一緒に「どこを、どう直すか」を書いて頼みます。「なんとなく違う」では、AIも人も直せません。

初稿を確かめる画面。上に「先に判断してほしい所」が秒つきで並び、その下に動画、1秒戻る・進むのボタン、速さの切り替え、気になった所を書く欄と「指摘を追加」のボタンがある

確認の画面。気になった所を書くと、その時の秒が付きます(画面は見本の入力です)。

伝わりにくい頼み方 伝わる頼み方
字幕がおかしい 1:24の「高鳥」を「高取」に
テンポが悪い 2:10〜2:18の間を詰めて
音がうるさい 0:45の効果音を外して
もっと盛り上げて 3:02の「売上が倍に」を強調に

AI動画編集くんの確認の画面では、動画を止めて気になった所を書くと、その時の秒が自動で付きます。指摘はためておき、最後にまとめて送ります。

直しの書き出しは、変わった所だけ

直しを送ると、AIが直して、変わった所だけを描き直します。社内の検証では、字幕の1語を直した時の書き出し直しが43.0秒で、全部を書き出し直す場合(93.7秒)の半分ほどでした(2026年10月14日の社内の検証。素材の長さで変わります)。

どのくらいの時間で初稿ができる?

素材の長さと中身で変わります。社内の検証では、次のとおりでした。

素材 依頼から確かめられるまで
縦長の短い動画 28分(依頼から確認の画面まで)
約19分の二人の対談 3時間台(初稿の書き出しまで)

いずれも2026年10月の社内の検証です。AIが自分で見直す時間を含みます。

よくある質問

AIで作った初稿は、そのまま出せますか?

そのまま出せる完成品を毎回約束する物ではありません。人名の字や、会社として出してよい表現かなど、最後は人が確かめてください。

編集ソフトが使えなくても、直せますか?

直せます。AI動画編集くんでは、確認の画面で秒と直してほしいことを書けば、AIが直します。

外に頼んでいる編集の代わりになりますか?

外に頼んでいる作業の一部を任せられます。何を伝えるかを決め、確かめる人は社内に要ります。外注と社内で作る場合の比べ方は、動画編集は外注と内製のどっちがいいかに、社内に入れる時の進め方はAI動画編集を社内に導入するにはにまとめています。

試すには

AI動画編集くんは近日提供します。公式LINEで、提供の時期と受け取り方、使っている様子を見せる説明動画を先行してご案内します。

公式LINEで先行案内を受け取る

初稿ができるまでの流れと、最初の準備で要る物は、Claude Codeで動画編集の初稿を作るまでにまとめています。

ほかの記事

こちらの記事も。

記事の一覧へ

ホームページに動画を置くには|ページごとに置く動画の選び方と、埋め込む時に決めること

会社のホームページに動画を置く方法をまとめました。どのページにどの動画を置くか、ページの中のどこに置くか、YouTubeの動画を埋め込む時に決めること、ページを重くしない置き方、置いた後に確かめることを、動画編集の会社が自社のサイトでやっていることと合わせて書いています。

YouTubeの動画をGoogleの検索に出すには|YouTubeの側で整える所と、自社のサイトに置く時の条件

会社のYouTubeの動画を、Googleの検索で見つけてもらうための整え方をまとめました。YouTubeの動画がGoogleの検索にどう出るか、YouTubeの側で整える題名・サムネイル・説明欄の時間、自社のサイトに置いた動画が検索に出る条件を、Googleの公式の説明で確かめた範囲で、動画編集の会社が書いています。

お問い合わせ

動画編集のご相談はこちら

営業・集客・採用を強化したい、動画の編集や撮影を任せたい。実現したいことをお聞かせください。動画を使う場所と必要な内容を整理し、費用・進め方をご案内します。

動画編集を相談する

ご相談だけでも構いません。担当者からメールでご連絡します。

料金を見る動画制作を相談する →