動画の効果音は、AIで自動で入れられます。ただ、音を足すだけだと、うるさく、安っぽく聞こえます。「どこに付けるか」「どの音を選ぶか」「どのくらいの大きさにするか」の決まりを先に持たせ、出す前に人が通して聞く。この2つがそろうと、AIの効果音は使える物になります。
この記事では、効果音を付ける4つの決まり、AIに任せる前に用意する物、出す前に聞いて確かめる所を書きます。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、効果音まで入った初稿をAIで作る道具「AI動画編集くん」を作っています。ここに書く決まりは、その道具を作る中で、実際の動画を聞いて直してきたものです。
効果音は、何のために入れる?
効果音の役目は、目を画面へ向けさせることです。字幕が強調に変わった時、図解が出た時に音が鳴ると、見ている人は「ここが大事」と気づきます。話す動画は画面の変化が少ないので、音があるかどうかで、見ている人の集中が変わります。
反対に、意味の無い所で鳴る音は、話を聞く邪魔になります。効果音は、多ければ良いわけではありません。
効果音は、どこに付ける?
AIに効果音を任せる時に、先に決めておくのは次の4つです。

1. 画面に出る物に付ける
話した言葉をそのまま出す普通の字幕は別にして、それ以外に画面に出る物には音を付けます。たとえば、強調の文字、図解、画像、吹き出し、手順の札などです。出た瞬間に音が鳴ると、目がそこへ向きます。
一方で、画面の上にずっと出ている見出しのような物には付けません。出るたびに鳴ると、うるさくなります。
2. 気持ちに合う音を選ぶ
同じ強調でも、明るい言葉と困りごとでは、合う音が違います。「売上が伸びた」には明るい音、「ここで失敗した」には低い音や落ち着いた音が合います。字幕の色と同じで、音も言葉の気持ちに合わせます。
高い「きらきら」した音は目立ちますが、続けると耳に残りすぎます。ボタンを押したような短い音を基本にし、目立たせたい所だけ違う音にすると、聞きやすくなります。
3. 同じ音を続けない
同じ音が続くと、耳が慣れて、気づかれなくなります。強調が2回続く所でも、2回目を省かず、別の音を付けます。そのため、効果音は少なくとも2つ以上用意しておきます。
4. 声より大きくしない
主役は声です。効果音が声より目立つと、話が頭に入りません。全部の音を一律に上げ下げするのではなく、聞こえにくい音だけを個別に上げます。音が割れる所は、下げるより別の音に替える方がきれいに聞こえます。
BGMは、どう合わせる?
BGMは、声の後ろで小さく流れ続ける音です。合わせる時は、一瞬だけ大きくなる所ではなく、流れている間を通して耳にどのくらいの大きさに聞こえるか(平均の聞こえ方)で決めます。曲によって、静かな所と盛り上がる所の差が違うので、一瞬の音だけで合わせると、曲ごとに聞こえ方がばらつきます。
声と重なる所で、BGMが言葉を隠していないかを、通して聞いて確かめます。どこで流してどこで止めるかなど、BGMを自動で付ける前に決めることは、動画のBGMを自動で付けるにはにまとめています。
AIに任せる前に、何を用意する?
効果音と曲は、自分で用意します。AIが音を作るのではなく、用意した音の中から選んで付ける形です。
| 用意する物 | 気をつけること |
|---|---|
| 効果音 | 2つ以上。短いボタンの音、明るい音、落ち着いた音など、違う種類があると選びやすい |
| 曲 | チャンネルで使っている物か、無料で使える物。使ってよい条件を確かめておく |
| 置き場 | 1つのフォルダにまとめ、使ってはいけない音を混ぜない |
使ってよい条件(商用で使えるか、名前を書く必要があるか)は、音ごとに違います。会社の動画で使う前に、配っている所の決まりを読んでおきます。
AI動画編集くんは、どう入れている?
AI動画編集くんは、カットや字幕と一緒に、効果音とBGMも入れた初稿を作ります。
- 画面に出る物に、必ず音を付ける:強調・図解・画像のほか、吹き出しや札にも音を付けます。ずっと出ている見出しには付けません。
- 同じ音を続けない:前と同じ音にならないよう、用意した音の中から選び分けます。
- 言葉の気持ちで音を選ぶ:困りごとや失敗の言葉の強調には、明るい音を使いません。
- 声を主にして合わせる:声を聞きやすい大きさにそろえてから、効果音とBGMを合わせます。
ただ、音が雰囲気に合っているか、うるさくないかは、人の耳で決める所です。初稿を通して聞き、「0:45の効果音を外して」のように秒と一緒に書けば、AIが直します。使い方の全体は、AI動画編集くんとはにまとめています。
出す前に、何を聞いて確かめる?
AIが入れた効果音は、出す前に通して聞きます。見る所は次の4つです。
| 確かめる所 | よくあること |
|---|---|
| 鳴る場所 | 何も出ていない所で鳴っている。出た物に音が無い |
| 気持ち | 困りごとの話で、明るい音が鳴っている |
| 続き方 | 同じ音が何度も続いて、耳に付く |
| 大きさ | 声より目立つ。割れて聞こえる。小さすぎて聞こえない |
イヤホンとスマホのスピーカーの両方で聞くと、大きさのずれに気づきやすくなります。
よくある質問
効果音は、AIが作ってくれますか?
AI動画編集くんは、音そのものは作りません。用意した効果音と曲の中から選んで付けます。会社の動画で使ってよい音だけを渡せるので、使ってはいけない音が入る心配を減らせます。
効果音が多すぎると感じたら?
初稿では画面に出る物に音を付けますが、多いと感じたら減らせます。「強調だけに付けて」「図解の音を小さく」のように、減らしたい所を書いて直します。どのくらいが合うかは動画の雰囲気で変わるので、最初の1本で好みを決めておくと、次から合わせやすくなります。
字幕や無音カットも、一緒に自動で作れますか?
作れます。切り方の違いはAIで無音カットと字幕を自動で作るにはに、初稿全体の作り方は動画編集の初稿をAIで自動化するにはに書いています。
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