AI動画編集くんは、撮った動画を渡すと、カット・字幕・図解・効果音・BGMまで入った初稿をAIが作る道具です。株式会社ヒルウラが作っています。
書いているのは、ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、動画編集を請け負う会社です。この記事では、何ができるか、何が要るか、どこから受け取れるかをまとめます。
AI動画編集くんとは
AI動画編集くんは、撮った動画から「初稿」を作る道具です。初稿とは、最初に確認するための下書きの動画のことです。
中身は、AIのアプリ「Claude Code」が読んで使う、編集の手順と道具のセットです。Claude Codeがこれを読むと、動画の初稿を作れるようになります。
使い方はシンプルです。
- 撮った動画(素材)を置く
- どんな動画にしたいかを一言伝える
- AIが素材を見て、初稿を作る
- 人は初稿を見て「ここを直して」と書く

人がやるのは、素材を置いて一言伝えることと、初稿を見て直してほしい所を書くことです。切る・字幕を入れる・音を合わせる作業は、AIが受け持ちます。
なぜ作ったのか
ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきました(人の編集チームの実績で、AI動画編集くんの実績ではありません)。その中で、次の4つに困っていました。
- 時間がかかる:1本を仕上げるのに、1週間から2週間かかることもありました。
- 編集者が足りない:腕のいい編集者が見つかりにくくなり、まとめ役のディレクターが採用と育成で疲れきっていました。
- 費用が上がる:以前は10分の動画1本を3,000円ほどで受けてくれる編集者もいましたが、今は1.5万円でないと受けない人が増えました(高取の感覚です)。外に頼む費用が上がって利益を圧迫し、お客様の料金も上げざるを得ませんでした。料金が上がると、続けて頼んでもらいにくくなります。
- 急ぎに応えられない:副業の編集者が多く、動けるのは夜だけ、昼だけといった人がほとんどです。急ぎの依頼に応えられない場面がありました。
この中で一番重いのが、初稿づくりです。言い直しや間を切る、字幕を入れる、効果音を合わせる。ここをAIに任せられれば、4つの悩みを軽くできる。そう考えて作ったのが、AI動画編集くんです。
AIにそのまま頼むと、どこが足りないか
AIのアプリに動画を渡して頼むだけでも、文字起こしと字幕を出すところまではできます。ただ、チャンネルで続けて出す動画としては、細かい所が届きませんでした。実際に困ったのは、次のような所です。
- 字幕が、話すより先に出る
- 字幕の区切りや改行の位置がおかしい
- 強調してほしい言葉を強調しない。強調の字幕のまとめ方が不自然
- 言い直しが残る。カットが間延びして、テンポが悪い
- 効果音がそれらしくなく、安っぽく聞こえる
- 図解や画像をどこで出すか、どこまで見せるかが合わない
- 「この言葉はこう見せたい」という、伝え方の意図を汲み取らない
自分で作ると決めたのは、この差を埋めるためです。
作る途中でつまずいたこと
質を上げようとすると、AIの使う量と書き出し(編集した動画を1本のファイルにする作業)の時間が大きく増えました。パソコンが1日書き出しに取られ、直しを頼むとまた1日待つ。これでは使い続けられません。
逆に、速さと安さを追いすぎると、前に指示したはずのルールが守られず、同じミスが残りました。
今は、AIにそのまま頼んだ時と同じくらいの時間とAIの使う量で、上に挙げた所を手順に組み込んで直しています。100点を「そのまま投稿できる」とすると、初稿は90点くらいの感覚です。
これまでは、直しまで含めて数日から1週間、費用は1本2万〜4万円かかっていました。それが、AIの費用は1本1,000円未満、初稿は数時間で上がります(どれも高取の感覚で、比べた記録ではありません)。
初めてちゃんとした初稿を見た時は、社内の編集の仕事の多くがこれに置き換わると感じました。自社で動画を作る会社が増えれば、外へ頼む量も減っていくはずです。それでも、投稿の前には人が見て、細かい所を直す必要があります。どこを見るかは、後の「できないこと」に書きました。AIに任せる仕事の選び方まで含めた事例は、生成AIで業務を効率化した事例にまとめています。
AI動画編集くんでできること
AI動画編集くんの初稿には、次の物まで入ります。
- 言い直しや長い間のカット(声の出だしと終わりに合わせて切ります)
- 字幕(話し始めに合わせて出し、言葉の切れ目で切り替えます)
- 大事な言葉の強調
- 話の内容に合わせた図解や画像
- 効果音とBGM

依頼ページの字幕の型の欄。見本を見て選べます。選ばなければAIが動画に合わせて決めます(画面は見本の入力です)。
できないこと
AI動画編集くんが作るのは、あくまで初稿です。毎回、直さずにそのまま出せる完成品を約束する物ではありません。
最後に見て確かめるのは人です。特に、次の3つは人の目と耳で確かめてください。
- カットの間合いが自然か
- 人の名前や商品名などの固有名詞が、正しく書かれているか
- 言い直しが残っていないか
AIは、音声をすべて正しく聞き分けるところまでは、まだ届いていません。見た時、聞いた時の違和感は、人が最後に確かめる方が確実です。直してほしい所を書けば、AIがそこを直します。

初稿を確かめる画面。気になった所を書くと、その時の秒が付いてAIに届きます(画面は見本の入力です)。
使うのに何が要るか
要るのは、Apple SiliconのMac、Claude Code、GitHubのアカウント、効果音と曲の4つです。
- Mac(Apple Silicon):Apple製のチップ(M1・M2など)を積んだMacです。2020年の終わりから出ています。WindowsとIntel搭載のMacは、動くかを確かめていません。
- Claude Code:AIを自分のMacで動かすためのアプリです。Anthropic社と、ご自身で契約します。料金はAnthropic社へ直接払います。
- GitHubのアカウント:AI動画編集くんは、GitHubの非公開の置き場から受け取ります。新しい版もそこから届きます。アカウントは無料で作れます。
- 効果音と曲:チャンネルで使っている物か、無料で使える物をご自身で用意します。
道具の準備は、AIが進めます。人がやるのは、GitHubの招待の承諾、ログイン、ブラウザでの許可です。準備の中で、コマンドを覚えて打つ場面はありません。流れはClaude Codeで動画編集の初稿を作るまでにまとめています。
どのくらいで初稿ができるか
社内の検証では、約19分の二人の対談の素材から、初稿の書き出しまで3時間台でした(2026年10月の社内の検証。AIが自分で見直す時間を含みます)。
素材の長さや中身で変わります。人が作る時間と比べた記録はまだ無いので、比べた数字は書いていません。
今の状況
10月から、試しに使ってもらう版(モニター版)を出して、使った人の声を聞きながら改善しています。
AI動画編集くんは近日提供します。公式LINEで、提供の時期と受け取り方、使っている様子を見せる説明動画を先行してご案内します。
向いている人・向いていない人
向いているのは、次のような人や会社です。
- 話している動画(解説・対談・講座など)を定期的に出していて、初稿づくりに時間を取られている人
- 編集者の採用や育成に手が回らない会社
- 急ぎの編集の依頼に応えたい会社
向いていないのは、次のような人です。
- Windowsのパソコンしか無い人
- 直さずにそのまま出せる完成品を、毎回求める人
- 1コマずつ自分の手で作り込みたい人(今までどおり編集ソフトの方が早いことがあります)
よくある質問
お客様の動画の編集にも使っていますか?
まだ使っていません。今は社内の検証と、モニター版を使ってもらう人の声で改善している段階です。
Windowsで使えますか?
動くかを確かめていません。今はApple SiliconのMacをおすすめしています。
料金はいくらですか?
この記事では書いていません。Claude Codeの契約はAnthropic社への支払いで、AI動画編集くんの料金と申し込み方は、提供の時に公式LINEでご案内します。
動画編集の知識は要りますか?
編集ソフトの使い方は要りません。初稿を見て、直してほしい所を秒数と一緒に言葉で書ければ進められます。
AI動画編集くんの要点
AI動画編集くんは、撮った動画から字幕や効果音まで入った初稿をAIが作る道具です。人は素材を置いて一言伝え、初稿を見て直してほしい所を書きます。
- AI動画編集くんの公式ページ
- AIに任せる作業と人が見る所:動画編集の初稿をAIで自動化するには
- 外注・社内で作る場合との比べ方:動画編集は外注と内製どっちがいい?
- 社内に入れる時の進め方:AI動画編集を社内に導入するには
- 提供の先行案内:公式LINE
- 高取のX:@takatori88