YouTubeの字幕をAIで自動で付ける方法は、2つあります。1つは、YouTubeが動画の声から自動で作る字幕(自動字幕)を使う方法。もう1つは、編集の時にAIで字幕を作り、動画そのものに入れる方法です。手軽なのは前者、見せ方まで決めたいなら後者です。
この記事では、2つの違い、それぞれの付け方、人が確かめる所を書きます。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、AIで字幕まで入った初稿を作る道具「AI動画編集くん」を作っています。
YouTubeの字幕は、2種類ある
同じ「字幕」でも、YouTubeの自動字幕と、編集で動画に入れる字幕は別の物です。動画に入れる字幕は「テロップ」とも呼ばれます。

| YouTubeの自動字幕 | 動画に入れる字幕(テロップ) | |
|---|---|---|
| 作る所 | YouTubeが、上げた動画の声から作る | 編集の時に、動画の中に入れる |
| 見え方 | 見る人がオン・オフを選ぶ | いつも画面に出る |
| 見た目 | 見る人の設定による | 色・大きさ・位置を決められる |
| 強調 | できない | 大事な言葉を色や大きさで強調できる |
| 向く所 | 話を文字でも追えるようにしたい時 | 音を消して見る人にも伝えたい時、見せ方をそろえたい時 |
2つを両方使うこともできます。
YouTubeの自動字幕は、どう付ける?
YouTubeは、動画を上げると、声を文字にして自動で字幕を作ります。日本語にも対応しています。自分で付ける作業は要りません。
付いた字幕は、YouTube Studioの「字幕」から開いて直せます。YouTubeの公式ヘルプも、自動字幕は品質にばらつきがあるので、確かめて直すよう案内しています。
気をつけたいのは、次のような時です(YouTubeの公式ヘルプより)。
- 出るまで時間がかかる:動画を上げてすぐには出ません。処理が終わってから付きます。
- 付かないことがある:動画の最初に長く声が無い時や、音が悪い時は、自動字幕が作られないことがあります。
- 言葉を取り違える:発音、方言、周りの雑音、何人かが同時に話す所では、誤りが出やすくなります。
- ライブ配信では日本語が出ない:ライブ配信の自動字幕は、英語だけです。
自分で作った字幕のファイルを、YouTube Studioから上げることもできます。
動画に入れる字幕を、AIで作るには?
動画に入れる字幕は、編集の時に作ります。編集ソフトの中には、話した言葉を文字にする機能を持つ物もあり、そこから字幕を起こせます。ただ、どこで区切るか、何を強調するか、どの時刻に出すかは、人が整える作業が残ります。
ヒルウラが作っているAI動画編集くんは、この整える所までAIが受け持ちます。撮った動画を渡すと、カット・効果音などと一緒に、字幕まで入った初稿(最初の下書きの動画)を作ります。字幕の作り方は、次のとおりです。
- 話し始めに合わせて出す:字幕が話すより先に出ないよう、声の出だしに合わせます。
- 言葉の切れ目で切り替える:意味の切れ目で区切り、1枚だけ読んでも分かる長さにします。
- 決まりに合わない字幕は、書き出す前に止まる:「を」「が」などの助詞から始まる字幕や、短すぎる字幕があると、書き出しの前に止まり、AIが直してから進めます。
- 字幕の見た目を選べる:見本を見て、字の色や縁取りの組み合わせ(字幕の型)を選べます。選ばなければ、AIが動画に合わせて決めます。
字幕の作り方の流れは、動画編集の初稿をAIで自動化するにはにくわしく書いています。AI動画編集くんは近日提供します。
AIで付けた字幕は、どこを人が確かめる?
どちらの方法でも、AIの字幕をそのまま出すのはおすすめしません。人が見る所は、次の3つです。
- 人名・社名・商品名の字:AIは聞こえた音から字を当てるので、固有名詞を取り違えやすいです。
- 専門用語と数字:業界の言葉や金額は、1字違うと意味が変わります。
- 言い直しの残り:話し手が言い直した所が、字幕に二重に残っていないか。
AI動画編集くんでも、固有名詞は人が確かめる前提です。直してほしい所は、秒と一緒に「1:24の『高鳥』を『高取』に」のように書けば、AIが直します。
どの方法を選べばいい?
| やりたいこと | 合う方法 |
|---|---|
| 手間をかけず、話を文字でも追えるようにしたい | YouTubeの自動字幕を付け、固有名詞だけ直す |
| 音を消して見る人にも伝えたい | 動画に字幕を入れる |
| 大事な言葉を目立たせたい | 動画に字幕を入れ、色や大きさで強調する |
| 毎回同じ見た目で出したい | 字幕の型を決めて、動画に入れる |
| 字幕を入れる手間を減らしたい | AIで字幕まで入れた初稿を作り、人が確かめる |
会社のチャンネルや、音を消して流し見されやすいショートでは、動画に字幕を入れる方が伝わりやすいです。
よくある質問
YouTubeの自動字幕は、日本語でも使えますか?
使えます。上げた動画の処理が終わると、自動で付きます。ライブ配信の自動字幕は、英語だけです。
自動字幕が付かないのは、なぜですか?
処理が終わっていない、動画の最初に長く声が無い、音が悪い、といった時は付かないことがあります(YouTubeの公式ヘルプより)。
字幕を入れる作業ごと、外に頼めますか?
頼めます。ヒルウラの編集では、カットや効果音と一緒に字幕を入れます。料金は料金表に、頼み方は法人がYouTube編集を依頼する流れと料金に書いています。
試すには
AI動画編集くんは近日提供します。公式LINEで、提供の時期と受け取り方を先行してご案内します。道具でできることは、AI動画編集くんとはにまとめています。