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セミナー動画を公開用に編集するには|切る所・残す所と、出す前に確かめること

セミナーの録画を公開用にする時は、話の中身はほぼ残し、始まる前の待ち時間・休憩・機材の不具合と、出してよいと決めていない参加者の映り込みを切ります。そのうえで、スライドを読める大きさで見せ、字幕と目次(チャプター)を付けると、見る人が見たい所から見られるようになります。長いセミナーは、全編とは別に、話の山場を短く切り出して出すのも手です。

この記事では、セミナー動画を公開用にする流れ、切る所と残す所、スライドと話す人の見せ方、質疑応答の扱い、外に頼む時に渡す物を書きます。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、録画の編集も1本から請け負っています。

セミナーの録画は、どう公開用にする?

セミナーの録画を公開用にする5つの段の図。録画をそろえる、出してよい所を決める、切る、見やすくする、分けて出す、の順に進む

セミナーの録画は、次の5つの段で公開用にします。

段 すること 決める人
1. 録画をそろえる 話す人のカメラ、スライドの画面、音を集める 主催の担当
2. 出してよい所を決める 参加者・質疑・社外秘の話など、出せない所に印を付ける 主催の担当と話した人
3. 切る 待ち時間・休憩・不具合・出せない所を切る 編集する人
4. 見やすくする スライドの見せ方、字幕、画面に出す見出しを整える 編集する人
5. 分けて出す 全編、目次、短い切り出しのどれで出すかを決める 主催の担当

編集を始める前に決めておきたいのは、2の「出してよい所を決める」です。編集する人には、参加者が映っても出してよいのか、質問した人の声を残してよいのかが分かりません。編集を始める前に、主催の担当と話した人で決めておくと、後の直しが減ります。自社で編集する時は、主催の担当と編集する人が同じ人でもかまいません。その場合も、2だけは話した人と一緒に決めます。

どこを切って、どこを残す?

セミナーの録画で切る所と残す所は、おおむね次のとおりです。

切る所 残す所
始まり 開場の待ち時間、音や画面の確かめ、司会の連絡 話す人の紹介、今日話すことの説明
話の途中 休憩、機材の不具合、長い沈黙、言い間違えて言い直した前の部分 話の本筋、たとえ話、図の説明
参加者 顔や名前が映る所(出してよいと決めていなければ) 会場の様子が分かる、顔の分からない映像
質疑応答 個人や社名が分かる質問、社外に出せない話 多くの人に役立つ質問と答え
終わり 片付け、次回の連絡の細かい所 まとめ、問い合わせ先の案内

話の本筋は、短くしすぎない方が安全です。話す人が順を追って説明している所を詰めすぎると、つながりが分からなくなります。テンポを整えるのは、言い直しや長い間を詰める所までにとどめます(高取の感覚です)。

言い間違いや「えー」「あの」の詰め方は、動画編集でフィラーを消すにはに書いています。

社内向けと社外向けで、切る所は変わる?

変わります。社員向けの研修として社内だけで見る録画なら、社内の数字や事例を残せることもあります。YouTubeなど誰でも見られる所に出すなら、社外に出せない話・お客様の名前・社内の資料が映った所は切ります。同じ録画から、社内向けと社外向けの2本を作ることもできます。

スライドと話す人は、どう見せる?

セミナーの録画で見る人が困りやすいのは、スライドの字が読めないことです。会場の後ろからスライドと話す人を1台で撮ると、スライドの字が小さく、明るさで白くつぶれて読めなくなりやすいです。

撮り方 見え方 編集でできること
会場の後ろから1台 会場の雰囲気は分かるが、スライドが読みにくい スライドのファイルをもらい、話に合わせて差し替える
話す人のカメラと、スライドの画面を別に録る どちらもはっきり見える 2つを合わせ、話に合わせて切り替える。並べて見せる
オンラインの録画(Zoomなど) スライドは読めるが、録り方によっては話す人が小さい スライドを大きく、話す人を隅に置くなど、見せ方を整える

話す人のカメラとスライドの画面を別に録っておくと、編集で一番見やすくできます。ヒルウラでは、同じ内容を別のカメラで録った映像を合わせて切り替える編集(追加カメラの画角編集)も請け負っています。費用は料金表にあります。

スライドのファイル(PDFなど)があれば、1台で撮った録画でも、読みにくいスライドの所を、話に合わせてファイルの画面に差し替えられることがあります。外に頼む時は、録画と一緒にスライドのファイルも渡すと、仕上がりが変わります。

質疑応答や参加者は、どう扱う?

質疑応答と参加者の映り込みは、編集する人では決められません。次の2つを、主催の側で先に決めておきます。

  • 参加者に、録画を公開すると伝えていたか:申し込みの案内や当日の説明で伝えていなければ、参加者の顔・名前・声は出さない前提で編集します。
  • 質疑応答を出すか:出すなら、質問した人の声を残すか、質問の中身を字幕で書き直して声を切るかを決めます。

迷う所は、出さない方に倒しておくと安全です。切った所は後から戻せますが、一度出した物は、取り消しても見た人がいる前提で考える必要があります。

話した人やスライドの中身は、公開してよい?

社外の講師に話してもらったセミナーは、録画を公開してよいか、どこまで出してよいかを、講師に先に確かめます。スライドに他社の資料・写真・音楽などが入っている時も、公開してよい物かを主催の側で確かめ、分からない所は切るか差し替えます。編集する人は、この判断をできません。

長いセミナーは、どう分けて出す?

YouTubeなど社外の人に見てもらう時、1時間を超えるセミナーを1本でそのまま出すと、途中で見るのをやめる人が多くなります(高取の感覚です)。社内研修のように見る人が決まっている時は、全編のままでよいこともあります。長い録画は、次の形を組み合わせて出します。

出し方 向く使い道
全編(目次付き) 参加できなかった人に、全部を見てもらいたい時
テーマごとに分ける 話のまとまりがいくつかあり、それぞれ単独でも分かる時
山場を短く切り出す まだ見ていない人に、全編を見るきっかけを作りたい時

全編には、話のまとまりごとに目次(YouTubeのチャプター)を付けると、見たい所から見られます。チャプターの付け方と、自動で作った時に確かめる所は、YouTubeのチャプターを自動で付けるにはにまとめています。山場を短く切り出した動画は、縦の短い動画にしてSNSに出すこともできます。縦にするとスライドは読みにくくなるので、話す人の言葉だけで伝わる場面を選びます。ヒルウラでは、完成した動画から短い動画を切り出す編集も請け負っています。短い動画の頼み方は、ショート動画の編集代行を依頼するにはにまとめています。

外に頼む時に、何を渡す?

セミナーの録画の編集を外に頼む時は、次の物を渡すと、1回目の初稿(最初の編集版)から直しが少なくなります。

渡す物 なぜ要るか
録画のファイル(カメラ・画面・音を別に録ったなら全部) 一番よい素材を選んで合わせるため
スライドのファイル 読みにくい所を差し替えるため
話した人の名前と肩書きの正しい書き方 字幕や名前の表示を間違えないため
切ってほしい所の時刻 社外秘の話・出せない質問など、編集する人が判断できない所を伝えるため
出す場所と、出し方 YouTubeの全編か、社内向けか、短い切り出しも作るかで編集が変わるため

依頼の流れと、頼む前に決めることは、法人がYouTube編集を依頼する流れに書いています。社内で編集するか外に頼むかで迷う時は、動画編集は外注と内製どっちがいい?も参考にしてください。

よくある質問

録画の音が小さい・聞きにくい時は、編集で直せますか?

ある程度は直せます。声の大きさをそろえる、空調などの音を小さくする、といったことはできます。ただ、会場の反響が強い音や、マイクから遠くて小さい声は、元に戻せない所もあります。次に録る時は、話す人の近くにマイクを置くか、会場のマイクの音を音響の機材から直接録っておくのが確かです。

話した人に、公開する前に見てもらう必要はありますか?

見てもらうのがおすすめです。話した人は、言い間違えた数字や、その場だけのつもりで話した事例に気づけます。初稿ができた所で、話した人と主催の担当の両方に見てもらい、直しをまとめて伝えると、やり取りの回数が減ります。

オンラインのセミナー(ウェビナー)の録画も、同じように編集できますか?

同じ考え方で編集できます。オンラインの録画は、スライドが読みやすい一方、話す人が小さく映り、参加者の名前や顔の一覧が画面に出ることがあります。参加者の一覧が映っている所を切るか隠すかは、主催の側で決めておきます。Web会議の録画ならではの直し所は、ウェビナーの録画を公開用に編集するにはにまとめています。

録画から、記事や字幕の文章も作れますか?

作れます。話した言葉を文字にすれば、字幕にも、内容をまとめた記事の下書きにも使えます。文字にした物は、人名・社名・数字を取り違えやすいので、出す前に人が確かめます。字幕をAIで付ける時の注意は、YouTubeの字幕をAIで自動で付けるにはに書いています。

相談するには

ヒルウラは、セミナーや講演の録画の編集を1本から請け負っています。録画の長さ、出す場所、短い切り出しも作るかをフォームからお送りください。料金は料金表にまとめています。

話す動画の初稿を自社で作れるようにしたい会社に向けて、撮った動画から字幕や効果音まで入った初稿をAIで作る道具「AI動画編集くん」も作っています。正式リリースの案内は公式LINEで先行してお送りします。

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