ウェビナー(オンラインのセミナー)の録画を公開用にする時は、ふつうのセミナーの編集に加えて、Web会議の録画ならではの所を直します。とくに直すのは、参加者の顔や名前が映った所、画面に出たチャットや通知、人ごとに違う声の大きさ、回線が止まった所の4つです。そのうえで、申し込んだ人だけに見せるのか、誰でも見られる所に出すのかを決めると、どこまで直すかが決まります。
この記事では、Web会議の録画で直す所、録る前に決めておくと直しが減ること、出し方の決め方を書きます。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、セミナーやウェビナーの録画の編集も1本から請け負っています。
切る所と残す所、スライドの見せ方、質疑応答の扱いなど、会場のセミナーと同じ所は、セミナー動画を公開用に編集するにはにまとめています。この記事では、そこに無い、Web会議の録画ならではの所に絞ります。
ウェビナーの録画では、どこを直す?

Web会議の録画で直すことが多いのは、次の4つです。
| 直す所 | 録画で起きること | 編集でできること |
|---|---|---|
| 参加者の顔と名前 | 参加者の顔が並ぶ画面や、名前の表示が映る | その場面を切る、名前を隠す。話す人とスライドが別に録れていれば、その画面に差し替える |
| チャットと通知 | チャットの書き込み、別のアプリの通知、ほかの画面が映る | その所を隠す、切る |
| 声の大きさの差 | 話す人ごとにマイクが違い、声の大きさや聞こえ方がばらつく | 人ごとに声の大きさをそろえる、雑音を小さくする |
| 止まった所と間 | 回線で映像や声が止まる、画面共有の切り替えで間があく | 止まった所と長い間を詰める |
参加者の顔と名前は、どうする?
参加者の顔・名前・声を出してよいと主催の側で決めていなければ、出さない前提で直します。Web会議の録画は、録画の設定によって、参加者の顔が並ぶ画面がそのまま残ります。話す人の画面とスライドだけで話が伝わるなら、その場面は切ります。話す人とスライドを別に録れていれば、その画面に差し替えることもできます。
質問した人の名前が画面に出ている時も同じです。質問の中身を残したい時は、名前を隠し、質問した人の声は切って、質問の中身を字幕で書き直す形にします。どこまで出してよいかは、編集する人では決められないので、主催の側で先に決めておきます。
チャットや通知は、どこまで見る?
画面共有をしている時は、話す人のパソコンの画面がそのまま映ります。チャットの書き込み、メールやチャットのアプリの通知、ほかのタブや資料の名前が、一瞬だけ映ることがあります。
一瞬の映り込みは、通して見ても気づきにくい所です。出す前に、画面共有の所は再生を止めながら、映った物を1つずつ確かめます。見つけた所は、ぼかしをかけるか、その所を切ります。社外の人が見る所に出す時は、とくに注意します。
声の大きさがばらつく時は?
Web会議では、話す人がそれぞれ自分のマイクで話すので、声の大きさや聞こえ方が人ごとに変わります。編集では、人ごとに声の大きさをそろえ、空調やキーボードの音などを小さくします。
ただ、回線で音が途切れた所や、声が割れて録れた所は、元に戻せないこともあります。次のウェビナーを開く時は、話す人がマイク付きのイヤホンなどを使うだけでも、録画の聞きやすさが変わります(高取の感覚です)。
録る前に、何を決めておく?
ウェビナーは、録る前に決めておくと、編集で直す所が減ります。
| 決めておくこと | なぜか |
|---|---|
| 何を録画に残すか(話す人、スライド、参加者) | 録り方の設定で、残る画面が変わるため。設定はツールの説明で確かめる |
| 話す人の画面共有で見せる物 | 通知を切り、見せる資料だけを開いておくと、映り込みが減る |
| 参加者への伝え方と、出す範囲 | 録画と公開を申し込みの案内や当日の始めに伝えたうえで、参加者の顔や名前をどこまで出すかを主催の側で決めておく。決めていなければ、出さない前提で直す |
| 質疑応答を出すか | 出すなら、質問した人の名前や声をどう扱うかを先に決める |
| 話す人の公開の了解 | 社外の講師には、録画を公開してよいか、どこまで出してよいかを先に確かめる |
録画の設定(どの画面を残すか、話す人を大きく残すか)はツールごとに違うので、使っているツールの説明で確かめておきます。
録画は、どう出す?
ウェビナーの録画は、誰に見せるかで出し方が変わります。出し方が決まると、どこまで直すかも決まります。
| 出し方 | 向く使い道 | 直す所 |
|---|---|---|
| 申し込んだ人だけに送る | 参加できなかった人に、後から見てもらう | 待ち時間・止まった所を切る。申し込んだ人に社外の人がいれば、社外に出せない話も切る |
| URLを知っている人だけが見られる形で出す(YouTubeの限定公開など) | 商談の前後に送る、決まった相手にだけ見せる | 上に加えて、参加者の顔・名前、チャットの映り込みを直す |
| 誰でも見られる所に出す | 検索やチャンネルで見つけてもらう | 上に加えて、社外に出せない話を切り、話のまとまりごとに分ける |
URLを知っている人だけが見られる形でも、URLが転送されれば、ほかの人も見られます。社外に出せない話が入っている録画は、どの出し方でも、その所を切ってから出す方が安全です。
誰でも見られる所に出すなら、1本の全編のほかに、話の山場を短く切り出して出す方法もあります。長い録画の分け方は、セミナー動画を公開用に編集するにはの「長いセミナーは、どう分けて出す?」に書いています。会社のYouTubeで、相談につながる動画をどう選ぶかは、BtoBのYouTube集客は、どう進める?にまとめています。
外に頼む時に、何を渡す?
ウェビナーの録画の編集を外に頼む時は、録画のファイルとスライドのファイルに加えて、次の物を渡すと、1回目の初稿(最初の編集版)から直しが少なくなります。
- 出し方:申し込んだ人だけか、誰でも見られる所か
- 出してよい人:話す人、司会、参加者のうち、顔と名前を出してよい人
- 切ってほしい所の時刻:社外秘の話、出せない質問など
- 話した人の名前と肩書きの正しい書き方
話す人の画面と、スライドの画面を別のファイルで録れている時は、両方渡してください。ヒルウラでは、話す人の映像とスライドの画面のように、同じ時間を別に録った映像を合わせて、話に合わせて切り替える編集も請け負っています(料金表では「追加カメラの画角編集」という名前です)。費用は料金表にあります。
よくある質問
ZoomやTeamsの録画のファイルを、そのまま渡せばいいですか?
はい、まずはそのまま渡してください。編集に使いにくい形式だった時は、編集する側からお伝えします。録画の設定で話す人とスライドを別に残せた時は、それぞれのファイルも渡すと、見せ方を整えやすくなります。
録画の音が途切れている所は、直せますか?
声の大きさをそろえる、雑音を小さくする、といったことはできます。回線で音が途切れた所は、元の声が録れていないので戻せません。話の中身が分からなくなる所は、字幕で補うか、その所を切るかを決めます。
社内向けのウェビナーでも、編集した方がいいですか?
見る人が社内だけなら、待ち時間と止まった所を切り、目次を付けるだけでも見やすくなります。社内向けでも、社外の講師や参加者が映る時は、録画を残してよいかを確かめておきます。
録画から、短い動画や記事も作れますか?
作れます。話の山場を短く切り出せば、SNSや商談の前に送る動画に使えます。話した言葉を文字にすれば、記事の下書きにも使えます。文字にした物は、人名・社名・数字を取り違えやすいので、出す前に人が確かめます。
相談するには
ヒルウラは、ウェビナーやセミナーの録画の編集を1本から請け負っています。録画の長さ、出し方、短い切り出しも作るかをフォームからお送りください。料金は料金表にまとめています。
話す動画の初稿を自社で作れるようにしたい会社に向けて、撮った動画から字幕や効果音まで入った初稿をAIで作る道具「AI動画編集くん」も作っています。正式リリースの案内は公式LINEで先行してお送りします。