動画編集の納期は、「初稿(最初に仕上がる下書きの動画)が届く日」と「最終版(直しが終わり、そのまま使える動画)が届く日」を分けて数えます。編集する日数のほかに、社内で確かめる日と、直す日がかかるからです。日数は、動画の長さ・本数・素材の状態・撮影の有無・確認にかかる日数で変わるので、使う日から逆算して、初稿の日と確認の日を先に決めておくと、間に合わないことが減ります。
この記事では、初稿と最終版を分ける理由、使う日からの数え方、納期が延びる条件、頼む側が早めるためにできることを書きます。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、ご依頼のたびに、初稿の日と確認の日を着手の前にお伝えしています。
納期は、なぜ「初稿」と「最終版」で分ける?
「納期は何日ですか」と聞いた時に返ってくる日数が、初稿の日なのか、最終版の日なのかで、意味が大きく変わります。初稿は最終版ではありません。初稿を見て直してほしい所を伝え、直した物をもう一度確かめて、最終版になります。
| 日 | 中身 | 誰の番か |
|---|---|---|
| 初稿の日 | 編集した最初の動画が届く | 編集する側 |
| 確認の日 | 社内で見て、直す所をまとめて返す | 頼む側 |
| 直しの日 | 返した直しを反映する | 編集する側 |
| 最終版の日 | 直しが終わり、使える形で届く | 編集する側 |
確認の日は、頼む側の番です。ここに時間がかかると、編集する側が予定どおりでも最終版は遅れるので、確認の日も日程に入れておきます。依頼先に日数を聞く時は、「初稿の日と、最終版の日はいつですか?」と分けて聞きます。依頼先に聞くほかの質問は、YouTube動画編集の外注の相場は?の最後にまとめています。
使う日から、どう数える?
動画を使う日(公開の日、展示会、商談、説明会など)から、さかのぼって数えます。下の1〜5は、決める順です。時間の順とは逆に、使う日から前へ向かって決めていきます。

- 使う日を決める:いつ、どこで使うかを先に決めます。
- 予備の日を取る:最終版から使う日までに、余裕の日を取ります。公開の設定や、社内への共有に時間がかかることがあるからです。何日取るかは、使う場面と社内の手続きで決めます。
- 直しの回数を決める:何回直すかを決め、1回ごとに確認の日と直しの日を取ります。
- 初稿の日を決める:残った日数で、初稿の日を決めます。
- 素材をそろえる日を決める:ヒルウラでは、初稿までの日数を、素材と仕様(完成の長さ、字幕の決まりなど、どう作るか)がそろってから数えています。なので、素材を渡す日も決めます。
たとえば、ヒルウラのショート動画(完成60秒以内の標準の編集)なら、素材と仕様がそろってから初稿まで約5営業日(土日・祝日を除いた日)です。直しを2回入れ、1回ごとに確認3営業日・直し3営業日を取ると、最終版まで17営業日ほどの計画になります。同じ数え方で、直しが1回なら11営業日ほどです。くわしくはショート動画の編集代行を依頼するにはに書いています。長い動画や撮影から頼む動画は、中身によって変わるので、ご依頼のたびに日程をお伝えしています。
納期が延びるのは、どんな時?
次のような時に、日数が延びやすくなります。
| 延びる条件 | 理由 | 先にできること |
|---|---|---|
| 完成の動画が長い | 見て切る所、字幕を入れる所が増える | 完成の長さを先に決める |
| 本数が多い | 1本ずつ順に編集・確認するので、まとめて頼んでも全部が同じ日に仕上がるとは限らない | 使う順に、出してほしい順を決める |
| 素材がそろっていない | 足りない物を待つ間、編集を進められない | 渡す前に、素材を1か所にまとめる |
| 撮影から頼む | 撮る日を決めるまでに日数がかかる | 撮る場所と、出る人の予定を早めに押さえる |
| 確認する人が多い | 意見がばらばらに届き、直しが何度も続く | 確かめる人と、まとめる人を決める |
| 途中で中身が変わる | 組み立てから作り直しになる | 参考の動画と、伝えたいことを先に渡す |
いちばん延びやすいのは、確認と直しの所だと感じています(高取の感覚です)。社内の何人かが別々に意見を送ると、直した後に別の人から逆の意見が届き、直しがくり返されます。直しの意見のまとめ方は、会社の動画を出す前の確認の流れに書いています。
早めるために、頼む側ができることは?
編集する側を急がせるより、頼む側の準備で早められる所が多くあります。
素材と仕様をまとめて渡す
初稿までの日数は素材と仕様がそろってから数えるので、そろう日が遅れると、その分だけ全体が遅れます。使う素材、ロゴ、参考の動画、完成の長さ、字幕の決まりを、1か所にまとめて渡します。渡し方は動画の編集を頼む時の素材の渡し方に、指示の書き方は動画編集を外注する時の指示書の書き方に書いています。
途中で一度見る
全部できあがってから「思っていたのと違う」となると、直す量が大きくなります。ヒルウラでは、冒頭の3分を編集した所で一度見てもらい、イメージのずれを早めに直しています(3分未満の動画は全編です)。途中で見る日を、最初の日程に入れておきます。依頼先によって途中の確認があるかは違うので、頼む前に聞いておきます。
確認の日を、先に予定に入れる
初稿が届いてから確認する人の予定を探すと、それだけで数日かかります。初稿の日が決まったら、確認する人の予定も同じ時に押さえます。
急ぐ時は、先に聞く
急ぎの時は、頼む前に、その日に間に合うかと、急ぐ時の費用を依頼先に聞きます。ヒルウラでも、急ぎのご依頼は、できるかを確かめてからお受けしています。一律の翌日の納品はお約束していません。
社内で作る時も、同じ数え方でいい?
同じ数え方が使えます。とくに、編集する人が別の仕事と兼ねている会社では、確認の日が後回しになりがちです。初稿の日と確認の日を、使う日から逆算して、先に予定に入れておきます。社内で作るか外に頼むかの考え方は、動画編集は外注と内製どっちがいい?に書いています。
よくある質問
1本だけ急ぎで頼めますか?
依頼先によります。ヒルウラでは、使う日と希望の納期を伺い、できるかを確かめてからお受けしています。まずはフォームから、使う日をお知らせください。
何本かまとめて頼むと、全部が同じ日に届きますか?
同じ日に届くとは限りません。まとめて頼む時は、使う順に出してほしい順番を伝えておくと、使う日に合わせて1本ずつ受け取れます。
直しの回数は、何回までできますか?
依頼先ごとに決まりが違うので、頼む前に確かめます。ヒルウラでは、完成した動画を見ていただいた後の、字幕や音量などの細かな直しは、回数の制限なく対応しています。一度決めた後に、組み立てを大きく変える、素材を足す、といった変更は、細かな直しとは分けて、範囲と日程を先にご相談します。
納期は、いつ決まりますか?
素材と作りたい動画を確かめてから決まります。ヒルウラでは、着手の前に、初稿の日と、確認していただく日をお伝えしています。頼む時の流れは、法人がYouTube編集を依頼する流れと料金に書いています。
相談するには
ヒルウラは、動画の編集を1本から請け負っています。撮影から頼むこともできます。料金は料金表にまとめています。使う日と、完成の長さ・本数をフォームからお送りいただければ、間に合う日程をお伝えします。
撮った動画から字幕や効果音まで入った初稿をAIで作る道具「AI動画編集くん」も作っています。正式リリースの案内は公式LINEで先行してお送りします。