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YouTubeで著作権の申し立てが来たら|会社のチャンネルでまず見る所と、4つの対応

YouTubeの著作権の申し立てだけなら、通常は警告にならず、すぐにチャンネルが止まるわけではありません。ただし「警告」は別の物で、90日以内に3回受けるとチャンネルが停止されます。まずYouTube Studioで、申し立てか警告かと、動画のどの部分が対象かを見ます。そのうえで、社内に使う権利の記録があるかを確かめ、そのまま残す、対象の部分を取り除く、収益を分配する、異議申し立てをする、のどれかを選びます。

この記事では、申し立てと警告の違い、見る所、4つの対応の選び方、異議申し立てを出してよい時といけない時、社内の決まりを書きます。YouTubeの決まりは、YouTubeヘルプのページを2026年11月2日に開いて確かめた所だけを書いています。この記事は法律の助言ではありません。判断に迷う時は、法律の専門家に確かめてください。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、会社のYouTubeの編集と運用をお手伝いしています。

「申し立て」と「警告」は、何が違う?

名前が似ていますが、別の物です。最初にどちらかを見分けます。Content IDは、権利者が登録した音声や映像と、上げた動画を自動で照らし合わせる仕組みです。

Content IDの申し立て 著作権侵害の警告
きっかけ 上げた動画が自動で照合され、権利者が登録した音声や映像と一致した 権利者から法的な削除通知が出された
動画はどうなる 権利者の設定で、広告が付く、統計を見られる、見られないようにブロックされる、のどれか 削除される
チャンネルへの影響 申し立てだけでは、通常は警告にならない 90日以内に3回受けると、チャンネルが停止される
解く方法 対象の部分を取り除く、異議申し立てをする、など 講習(コピーライトスクール)を受けて90日待つ、撤回を頼む、異議申し立てをする

申し立ての扱いは、動画の長さや地域でも変わります。ヘルプによると、3分を超える動画は、申し立てが有効でも申立人の設定によっては見られ、音楽の申し立てでは広告が付く扱いが最も一般的です。一方で、1〜3分のショートは、有効な申し立てが1つでもあるとブロックされます。ある国では広告が付き、別の国ではブロックされることもあります。海外の取引先にも見せる動画なら、地域の扱いも見ます。

どこを見れば分かる?

YouTube Studioで次の順に見ます。

  1. YouTube Studioにログインし、左のメニューの[コンテンツ]を開きます。
  2. ショートなら[ショート]のタブを開きます。
  3. フィルタで[申し立て]を選びます。
  4. 動画を探し、[制限]の列の[申し立て]にカーソルを合わせ、[詳細を表示]を押します。
  5. [使用されたコンテンツ]で、対象の部分と申立人を確かめます。

画面の名前は変わることがあります。ヘルプによると、チャンネルの権限で管理者の役割を持つ人は、著作権の問題のメールの通知を受け取れます。責任者が気づかないことがないよう、誰がメールを見るかを決めておきます。

申し立てが来たら、どの順で決める?

著作権の申し立てが来た時に決める4つの順番の図。1は種類を見る(申し立てか、警告か)、2は詳細を確かめる(対象の部分と申立人)、3は権利を確かめる(許諾の記録を社内で探す)、4は対応を選ぶ(残す、消す、異議)。迷う時は、異議の前に法律の専門家へ

1. 種類を見る

申し立てか、警告かを見ます。警告なら、後の節「警告が来たら、何をする?」を先にご覧ください。

2. 詳細を確かめる

どの音楽や映像が、動画の何分何秒に当たるのかと、申立人を見ます。

3. 権利を確かめる

その音楽や映像を、どこから、どんな条件で手に入れたかを、社内で探します。編集を外に頼んだ動画なら、編集の会社に、使った素材の出どころを聞きます。記録が見つからない時は、対象の部分を取り除く方を考えます。

4. 対応を選ぶ

次の節の表から選びます。異議申し立てで迷う時は、出す前に法律の専門家に確かめます。

4つの対応は、どう選ぶ?

対応 何をする 会社の動画で向く時
何もしない そのまま残す。後から別の対応も選べる 権利者の扱いを受け入れてよく、動画に広告が付いても困らない時
対象の部分を取り除く 曲を消す、その場面を切る、YouTubeのオーディオライブラリの別の音に置き換える 権利の記録が無い時。商談で見せる動画で、広告を付けたくない時
収益を分配する 音楽の出版社(曲の権利を管理する会社)と収益を分ける YouTubeパートナープログラムに参加していて、音楽の申し立てが来た時
異議申し立てをする 申し立てが正しくないと伝える 使う権利を持っていると確信でき、記録も見せられる時

会社の動画では、再生の収益より、動画を見せたい場面で困らないかを考えます。商談やホームページで見せる動画に、権利者の設定で広告が付くと、見る人の前に別の会社の広告が出ることになります。動画の使い方に合わないなら、取り除く方を選びます。

対象の部分を正しく取り除くと、申し立ては自動で解除されます。切る手順は、YouTubeの動画を公開した後に直すにはに書いています。音を消す時は、曲だけを消す方法と、すべての音声を消す方法があります。すべての音声を消すと、その部分の話し声も消えるので、話を残したい時は、その場面を切るか、編集の元のファイルから作り直すかも考えます。

異議申し立ては、出していい?

使う権利があると確信できる時だけ出します。ヘルプの条件は次のとおりです。

出してよい時 理由にならない物
動画で使う物の権利をすべて持っている 著作権者の名前を書いた
著作権の例外に当たる使い方をしている 動画や曲のコピーを持っている
誤って一致した、エラーが起きたと思われる 動画の収益化を切っている

ヘルプには例外の例としてフェアユースが挙げられています。日本の会社の動画に当てはまるかも含めて、自社の使い方が例外に当たるかは、社内だけで決めずに、法律の専門家に確かめます。YouTubeも、異議申し立ての是非を判断する役割は持たないと説明しています。

Content IDの申し立てに異議を出した後は、次のように進みます。

申立人の動き 動画はどうなる
取り下げる 申し立てが外れる
30日以内に動かない 期限が切れて、取り下げられる
申し立てを復活させる そのまま残る。こちらから再審査を求められる(その時、申立人が動く期限は7日)
削除通知を出す 妥当とされると、動画が削除され、チャンネルが警告を受ける

一度出した異議申し立ては、取り消せません。正当な理由なく繰り返すと、ペナルティを受けることもあります。自信が持てないなら、対象の部分を取り除く方を考えます。

警告が来たら、何をする?

警告は、法的な削除通知によって動画が削除されたことを指します。まず、誰がどの動画に対して削除を求めたかを確かめます。解く方法は3つです。

  1. 講習を受けて90日待つ:YouTubeのコピーライトスクールを修了すると、警告は90日で期限が切れます。
  2. 撤回を頼む:削除を求めた相手に、取り下げを頼みます。
  3. 異議申し立てをする:誤って削除された、または例外に当たると考える時です。

90日以内に3回受けると、チャンネルが停止され、新しいチャンネルも作れなくなるとヘルプに書かれています。会社のチャンネルでは、1回目の時点で責任者まで知らせます。

例外として、削除通知に期限が付いている時は、7日以内に自分で動画を消せば、警告を避けられます。期限が付いていない時は、動画を消しても警告は消えません。

社内では、何を決めておく?

来てから探すと時間がかかるので、普段から記録を残します。

決めておくこと 例
素材の記録 動画ごとに、使った音楽や写真、手に入れた場所、使える範囲、許諾の控えの置き場を一覧にする
通知を見る人 管理者のメールを、担当者と責任者で確かめる
判断する人 残す、消す、は動画の責任者。異議申し立ては法務の担当者か代表と相談
外に頼む時の約束 編集の会社から、使った素材の一覧を受け取る
消す前の控え 公開した動画の完成ファイルと、編集の元のファイルの置き場を決める

使う前に何を確かめるかは、社内研修の動画と著作権に、外に頼む時に素材の範囲を決めておくことは、動画を外注した時の著作権に書いています。

ヒルウラが動画の編集を請け負う時は、使ってよいことと、使い方の条件を確かめられる素材だけを使います。お客様からお預かりする音源やロゴも、使う範囲を先にご確認いただいています。後から広告にも使う予定がある時は、音楽の範囲が変わることがあるので、最初にお知らせいただくようお願いしています。

よくある質問

申し立てが来たら、すぐに動画を消した方がいいですか?

消す前に、種類と対象の部分を見ます。申し立てなら、動画を消さずに、その部分だけ取り除ける場合があります。動画を消すと、URLやコメントも一緒に失うことになります。動画の中身の大部分が使えない時は、消して作り直すことも考えます。

お金を払って買った音楽でも、申し立てが来ることはありますか?

来ないとは言い切れません。ヘルプでも、動画や曲のコピーを持っているだけでは、異議申し立ての理由にならないとされています。買った時の条件が分かる控えを探して、使い方が条件に合うかを確かめます。合っていて、使う権利を持っていると確信できるなら、異議申し立てを考えます。条件の読み方に迷う時は、法律の専門家に確かめます。

編集の会社に頼んだ動画に来ました。誰の責任ですか?

契約の中身で変わるので、一概には言えません。まず編集の会社に、使った素材の出どころと条件を聞きます。頼む前に決めておくことは、動画を外注した時の著作権をご覧ください。

収益化をしていないチャンネルでも、申し立ては来ますか?

来ることがあります。自動の照合は、上げた動画に対して行われます。ヘルプでも、収益化を切っていることは、異議申し立ての理由にはならないと書かれています。

自社の動画を、他人に無断で使われた時はどうすればいいですか?

この記事は、申し立てを受けた側の話です。自社の動画を守る側の手続きは、YouTubeのヘルプの著作権のページで確かめてください。

相談するには

会社のYouTubeの編集は、ヒルウラの編集チームが1本から請け負っています。企画から振り返りまでの月額の運用もご相談いただけます。料金表をご覧のうえ、フォームからご相談ください。

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